合格者の声
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検定で広がった人の輪
英日翻訳/政経・社会1級合格(塾講師・翻訳者)
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JTF<ほんやく検定>受験のきっかけは、翻訳勉強中の友人が何気なくもらした一言、仕事を得るチャンスになるからJTF<ほんやく検定>合格を目指している、というものでした。
当時はすでに翻訳者としてある程度仕事をしていましたが、特許関連の日英翻訳や医療関連の英日、独日翻訳など、求められるまま雑多な翻訳をこなしているというもので、フィードバックもなく、このままでいいのかと自問する毎日でした。友人のひとことをきっかけに、ひとつのステップとして受験を思い立ちました。
幸い合格することができ、自信にもつながりましたし、その後の授賞式では多数の翻訳会社の方や翻訳者にお会いする機会を得、いろいろなご意見を伺うことができました。在宅での仕事というのは孤独な作業になりがちで、いつまでも古いやり方に固執してしまったりしますが、他の方たちの仕事の進め方、資料収集やデータベースの作り方などを伺うのは、とてもためになりました。その後も翻訳連盟主催の講演を受講しましたが、翻訳支援ソフトの実演など、とても役に立ちました。
現在は塾講師の傍ら、あるNGOで環境関連の記事の翻訳(日英・英日)に携わっております。今後、さらに研鑽を重ね、将来的には書籍の翻訳に取り組みたいと思っております。
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見つけてもらうために
英日翻訳/科学技術1級合格(翻訳者)
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不況の影響で資格試験受験者が増えていると聞きます。資格取得の有効性についてはいろいろな意見がありますが、翻訳者、特に経験の無いまたは浅い翻訳者にとって、JTF<ほんやく検定>は有効だとおもいます。多くのエージェンシーが、ネットディレクトリーでキーワード検索したり、インターネットで公開される合格者名簿を利用したりして登録者を探すからです。闇を生きる(笑)翻訳者にとって「いかにして見つけてもらうか」は死活問題です。
JTF<ほんやく検定>を選んだのは、JTFが加盟企業を多く抱えるメジャーな組織であり、関心のある試験分野があり、ネット受験もできたからです。既に翻訳の仕事を始めている人にとって、ネット受験は普段の仕事要領でできるので力を発揮しやすいとおもいます。
とはいえ、翻訳者にとっての勝負はコンスタントに仕事をいただけるようになってからです。日々、強くおもうのはクライアントのニーズに共感する心の大切さです。知識、スキル、道具があったとしても、そこに心がないと、仕事の質は徐々に落ちていくとおもいます。「心」というスキルを磨くうえで、仕事以外の生活も充実させる大切さを身にしみて感じています。
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ほんやく検定をきっかけに
日英翻訳/医学・薬学2級
英日翻訳/医学・薬学2級合格(翻訳者) -
もともとは派遣社員として電子機器メーカーで翻訳をしていたが、医薬翻訳に興味を持ち、医薬分野の翻訳会社に転職しチェッカーの仕事をはじめた。仕事をはじめて間もなく、翻訳をしないまま毎日を過ごしていては、勘がなまってしまうのではないかと焦りがつのった。かといって自分で題材を見つけて翻訳の勉強をする強い意志もない。そこで翻訳の勉強の目標として、また自分の実力を測るためにも、JTF<ほんやく検定>を受けた。そして、日英1級、英日2級という嬉しい結果を得ることができた。
同年にJTF翻訳祭で1級合格の表彰をしていただき、その折にさまざまな翻訳会社のかたとお会いすることができ、そこから仕事のチャンスが広がった。また翻訳祭では、他の翻訳者と話をする機会もあり、横のつながりができたことも大きな収穫であった。
JTF<ほんやく検定>は、自分の実力を知ることができ、結果が得られれば仕事にもつながる、駆け出し翻訳者にとって非常にありがたいツールである。わたしにとっては、前に進むための目の前にぶら下がったニンジン、またはひと振りのムチでもあった。
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1級合格後、翻訳会社からトライアル免除で登録
日英翻訳/医学・薬学1級
英日翻訳/医学・薬学2級合格(翻訳者) -
フリーランスになって数年経ち、力試しにJTF<ほんやく検定>(医薬)を受けてみました。英訳のほうが好きなので、結果も日英1級、英日2級でした。これまでに英検、TOEIC等も受けましたが、JTF<ほんやく検定>はより実践的だと思います。現在、英訳を多く受注していますが、今後は和訳にも力を入れていきたいと思います。インターネット受験は便利で、実際の作業環境と同じなので気に入っています。
1級と2級に合格し、翻訳祭にも参加させていただいた結果、多くの翻訳エージェントや翻訳者の方々とお話する機会に恵まれました。その後、トライアル免除で登録させていただき、お仕事につながっているところもあります。さらに、プロフィールが雑誌等に掲載されたことで翻訳仲間からメールをいただき、情報交換もできました。
JTF<ほんやく検定>の問題と自分の専門知識の相性が合わない場合、限られた時間で十分に納得のいく結果を出せないことがあるかもしれませんが、どの分野の翻訳にも共通する力、つまりメッセージをきちんと伝える力は客観的に評価してもらえると思うので、とてもよいインセンティブになると思います。今度は医薬の英日1級を目指して頑張りたいと思います。
採用企業の声
どの翻訳会社も、翻訳者採用のトライアル問題には工夫をこらします。即戦力を見つけるには、多様な評価基準が必要だからです。いま産業翻訳では、原文の内容理解、訳文の表現力といった基本的事項に加えて、情報生産性への対応が重要になっています。たとえば、スタイル規約への準拠、翻訳用ツールの習熟度、作業の速さなどです。
JTF<ほんやく検定>1級合格者は、翻訳の基本的事項を確実に満たしていますから、すぐにでも実務経験を積めることでしょう。また、2級合格者ならば、プロのキャリアを目指すお力があると、十分に認められると思います。実際、この資格を足がかりに、翻訳者としてご活躍の方も数多くいらっしゃるとうかがっております。
最近は様々な翻訳関連の検定試験が実施されていますが、日本翻訳連盟が認定するこの「JTF<ほんやく検定>」は最も歴史が古く、日本国内の多くの翻訳会社が推奨している検定です。弊社でも1~2級合格者を対象にトライアルをお勧めしておりますが、その結果、多くの方が合格され、登録翻訳者として実務翻訳のキャリアを積まれています。
正解がひとつではない“翻訳”が客観的に評価されるJTF<ほんやく検定>を、翻訳レベルの再確認や実務翻訳のきっかけなどにぜひ活用してください。
JTF<ほんやく検定>に合格された方のその後については、「JTFWEBジャーナル」に掲載された以下の記事も合わせてご覧ください。