合格者の声

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◆ 1級合格者の声

「渡米中、育児の間に翻訳を勉強。
合格の結果に信じられない気持ち」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
穴田 敦子さん(翻訳者 東京都在住)
   昨年5月迄の2年間、夫のMBA取得に伴い、アメリカに滞在しました。小さな子供を連れての渡米で、当初は生活のことだけで精一杯の毎日。しかし、2年目を迎えるに当たり、子供がKindergarten に進学したこともあって、突如沢山の自由時間ができました。
   そんな時思いついたのが、学生時代に学んだ英語を生かしての翻訳の勉強です。通信講座を受講し、インターネットで翻訳関連の本を取り寄せ勉強しました。実力試しの意味で、帰国前にほんやく検定を受験してみることにしましたが、3級に受かれば十分くらいの軽い気持ちでした。合格発表の日、まずは3級のところに自分の受験番号を探しましたが、やはりありません。ずっとそばで私の勉強をサポートしてくれていた夫が、全ての欄を再度見直し、1級のところに私の番号を見つけてくれました。信じられないような気持ちでした。
  その後帰国し、いくつかの翻訳会社さんに登録させて頂くことができました。現在、在宅で時々お仕事をさせて頂いています。まだまだお仕事の一つ一つが勉強を兼ねているような状態ですが、これからも頑張って行きたいと思っています。
黒木 淳哉さん「翻訳を通して学んだこと」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
黒木 淳哉さん(翻訳者 熊本県在住)
  大学受験では京大の問題が好きだった。それはまさに翻訳で、対策として、旺文社の英語標準問題精講(英標)を辞書も引かずに時間をかけて解くのが好きだった。文学、歴史にも興味があったが、独学の方が自由に勉強できると考え、専門性の強い法学部に行った。しかし、英語学習への熱は消えず、英語も歴史も扱え、大叙事詩とも言える国際政治史に自然と惹かれるようになった。
  現在の仕事は、この流れから行き着いたものだが、幼い頃の祖母の介護経験を通して、より自由の利く職業に就きたいという希望の延長でもある。翻訳という仕事は、文筆家のような暮らしの出来る、本当に素晴らしい職業である。
   今回は三度目の受験だった。しかし、日本拳法の先輩の引退試合への応援出場のため、「試合の前日に新宿のホテルの一室で」という非日常での受験であり、まず結果は期待していなかった。だが幸運なことに、課題は六者協議という専門の国際政治。「人のために生きるというのは決して悪い結果をもたらすものではない」ということを実感できた受験でもあった。
   今後の目標は、日英1級と国際政治史の修士以上の学位である。最終目標は、それらを極め、真理へと到達することである。
 
「検定で広がった人の輪」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
秦 圭子さん(塾講師・翻訳者 東京都在住)
   ほんやく検定受検のきっかけは、翻訳勉強中の友人が何気なくもらした一言、仕事を得るチャンスになるからほんやく検定合格を目指している、というものでした。
 当時はすでに翻訳者としてある程度仕事をしていましたが、特許関連の日英翻訳や医療関連の英日、独日翻訳など、求められるまま雑多な翻訳をこなしているというもので、フィードバックもなく、このままでいいのかと自問する毎日でした。友人のひとことをきっかけに、ひとつのステップとして受験を思い立ちました。
   幸い合格することができ、自信にもつながりましたし、その後の授賞式では多数の翻訳会社の方や翻訳者にお会いする機会を得、いろいろなご意見を伺うことができました。在宅での仕事というのは孤独な作業になりがちで、いつまでも古いやり方に固執してしまったりしますが、他の方たちの仕事の進め方、資料収集やデータベースの作り方などを伺うのは、とてもためになりました。その後も翻訳連盟主催の講演を受講しましたが、翻訳支援ソフトの実演など、とても役に立ちました。
  現在は塾講師の傍ら、あるNGOで環境関連の記事の翻訳(日英・英日)に携わっております。今後、さらに研鑽を重ね、将来的には書籍の翻訳に取り組みたいと思っております。
「再挑戦で1級合格。
仕事に直結するというメリットが一番大きい」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
松本 裕さん(会社員 東京都在住)
   翻訳で食べていきたい、と漠然と思うようになった頃、初めてほんやく検定を受けてみました。それまでの翻訳はボランティアや趣味程度の自己満足。誰が評価してくれるでもなかったので、自分の実力を知るためでもありました。結果は惨敗。その後社内翻訳の仕事に就き、翻訳学校にも通い、2年ほど経った昨年、再度挑戦して1級に合格することができました。
   合格後、いくつかの翻訳会社から登録トライアルのお誘いがあり、そのうちの数社で翻訳者として登録していただいています。実際にお仕事の依頼も何度かいただきました。昨年末には念願だった出版翻訳の仕事が決まり、ちょうど訳了したところです。
   これまで受けてきた数々の検定の中で、仕事に直結するというメリットが一番大きかったと感じます。試験結果は詳しい評価がつくので力試しにもなり、また科目が多くてさまざまなジャンルに挑戦できるので、今後も別の科目を受験してみたいと思っています。
 
「翻訳者としての目標」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
吉田 紋子さん(会社員 広島県在住)
  現在の職場では、国際関係、平和問題などを中心とした機関紙の編集と翻訳(英日・日英)にたずさわっております。
   ほんやく検定を受験したのは、一つには自らの翻訳力を客観的に判断する目安がほしかったためであり、もう一つは翻訳技術向上を目指して勉強を続けるためのきっかけにしたかったからです。
   実際、受験を申し込むと机に向かう時間が増えましたし、検定試験の結果としてある程度の評価をいただいたことで自信にもつながりました。現在は、フリーランスの翻訳者として独立するために、翻訳会社のトライアルを積極的に受けさせていただきながら、日英翻訳の1級取得のための勉強を続けております。
   英日翻訳では、今後は環境の分野にもたずさわっていきたいと思っております。というのも、数年前から四万十川流域、屋久島、釧路湿原、白神山地と国内を旅行するうちに、自然環境や環境問題に関心を持つようになったのです。日本語・英語で環境に関する本を読み始め、素人なりに日本と世界の環境対策、環境意識の違いを感じるようになりました。将来は、環境問題を取り巻く海外の状況や取り組みなどを紹介していける翻訳者になりたいと思っております。
石亀 豪さんさん「見つけてもらうために」
英日翻訳1級合格(科学技術)
石亀 豪さん(翻訳者 オーストラリア在住)
   不況の影響で資格試験受験者が増えていると聞きます。資格取得の有効性についてはいろいろな意見がありますが、翻訳者、特に経験の無いまたは浅い翻訳者にとって、JTFほんやく検定は有効だとおもいます。多くのエージェンシーが、ネットディレクトリーでキーワード検索したり、インターネットで公開される合格者名簿を利用したりして登録者を探すからです。闇を生きる(笑)翻訳者にとって「いかにして見つけてもらうか」は死活問題です。
 JTFほんやく検定を選んだのは、JTFが加盟企業を多く抱えるメジャーな組織であり、関心のある試験分野があり、ネット受験もできたからです。既に翻訳の仕事を始めている人にとって、ネット受験は普段の仕事要領でできるので力を発揮しやすいとおもいます。
 とはいえ、翻訳者にとっての勝負はコンスタントに仕事を頂けるようになってからです。日々、強くおもうのはクライアントのニーズに共感する心の大切さです。知識、スキル、道具があったとしても、そこに心がないと、仕事の質は徐々に落ちていくとおもいます。「心」というスキルを磨くうえで、仕事以外の生活も充実させる大切さを身にしみて感じています。
 
髙木 靖夫さん「実務で修業」
英日翻訳1級合格(科学技術)
髙木 靖夫さん(翻訳者 東京都在住)
   会社勤務時代は技術英語に接する機会が多かったこともあり、約5年前の定年とともに翻訳業を開始しました。ほぼ同時にほんやく検定の英日で3級をいただきましたが自分としては不満足でした。幸いにも知人関係や翻訳会社様からお声がかかり、その後英日・日英で多くのお仕事をいただきました。プロとしてやる以上はその名折れとなるような仕事はできず、時間と体力の許す限り英語や技術内容を徹底的に調査しながら作業を進めるという苦闘の5年間でした。当初は1日2000ワードに15時間以上かけた日も多く、実務を通して多くの勉強をさせていただきました。また、お客様方にもご満足いただけたようです。
   昨年あらためてインターネット受験し、英日で1級をいただきました。早速名刺に刷り込んで関係方々に配布させていただきました。日英も受験しましたが、時間中に来客があり大きな時間ロスが生じて残念な結果となりました。
   英日に関して過去を振り返れば、正しく自然な日本語を正しく記載することに多くの時間を割いたように思います。また、原文に記載された場面に入り込んだ当事者になったつもりで訳すよう心掛けてきました。今後も常に良品質の翻訳を追及し続けるつもりです。
高橋 一彦さん「研究の場から翻訳の場へ」
英日翻訳1級合格(科学技術)
高橋 一彦さん(翻訳者 東京都在住)
   バイオ系研究職から翻訳業への転身を決意し、前職在職中に初めて受験したほんやく検定でした。受験後、合格の連絡をいただいたのは特許翻訳事務所への内定後でしたので、それを履歴書に記載することは出来ませんでしたが、その後翻訳者として仕事を続ける上での大きな励みになっています。
   現在は在宅社員として、受検の時と同じ部屋で、同じPCの画面を見て、同じように時間に追われながら、翻訳をしています。ほんやく検定は、そういった意味で実際の翻訳作業に近い(在宅翻訳者にとってはほぼ同じ)環境で実力を試せる、かなり実践的な試験であると言ってよいと思います。
   また、実際に仕事に携わって痛感するのは、幅広い知識の必要性です。翻訳中は1つの文に対して複数の解釈を与えることが可能な局面に遭遇することが多く、その際にどの解釈を選ぶべきかは、書かれている内容の背景を一定水準以上理解していないと判断できません。ほんやく検定も同様で、毎回多様なテーマを題材にして課題が出されるため、言語上の能力とともに総合的な知識力・調査能力も試されます。広い視野を保ちながら、今後も勉強を続けていきたいと思います。
 
「「ことば」に的確な力を与える事の大切さを感じます」
英日翻訳1級合格(科学技術)
高山 晋さん(会社員 埼玉県在住)
   現在、外資系の企業で環境関連、特に材料系の技術専門職に携わっております。日常的に英語中心でコミュニケーションする環境にあり、法規制や安全規格等も絡む、変化の多い分野には困難な中にもやり甲斐を感じていますが、他方、英語に関しては成果を吟味・添削してくれる同僚等がいる訳でもなく、自身の語学力を客観的に知る必要を感じていました。ほんやく検定を受検したのはそうした動機からでしたが、幸いにして2度目の受験で英日1級に合格した事は大変な励みになりました。
 日頃英語に接していて感じる事は、翻訳というのは、書かれた専門性を確実に別の「ことば」に変えて、受け手の理解を助け新たなアイデアを生み出す為の重要なプロセスだという事です。担当する業務でも国内の企業の方々とお話しする機会が多いのですが、ビジネスのグローバル化が進む中、特に製造業などでは外国語でのコミュニケーションが浸透している分野とそうでない分野があり、その格差は必ずしも縮まっていない印象を受けます。優れた技術力を持ちながら海外ビジネスを拡大出来ていない中小企業も多いのですが、その一因は海外顧客の志向を的確にイメージ出来ず次のアイデアに繋げられない事にもある様に見えます。何か一助になれないか模索する毎日ですが、「ことば」に的確な力を与える事の大切さを感じます。
 まだまだ自分の力は足りませんが、今後も研鑽を積み、またトライアルやセミナーなどにも積極的に参加して、交流を広げより幅広い翻訳を手掛けられる能力を身につけたいと思っています。
太刀掛 功さん「インターネット受験は地方在住者にとって不可欠な手段。 今後は日英翻訳にもチャレンジしたい」
英日翻訳1級合格(政経・社会)
太刀掛 功さん(会社員 大分県在住)
  1年ほど前から将来翻訳の仕事につくことを目指して翻訳の勉強を始めました。それまで数年間いろいろな英語の資格をとるために休日を使って勉強を続けてきており、翻訳の技術についても自分のレベルをモニターしていく尺度として<ほんやく検定>を利用させて頂こうと受験しましたが、昨年思いもかけず1級(科学技術:英日)に合格することができました。英検や通訳ガイドの試験では英文をいかに正確な日本語に変換するかを問われるのに対し、<ほんやく検定>ではさらにその日本語をいかにこなれた文章に表現するかという技術を問われるので、日本語訳見直しの時間配分にも配慮する必要があります。
   インターネット受験は初めての経験で、限られた時間で仕上げるのは大変でしたが、自宅でリラックスした状態で受験できるので、実務の環境に即した良い方法だと思いますし、地方に在住している私にとっては不可欠な手段でもあります。
   現在会社勤務のため本格的な翻訳の仕事をするまでには至っておりませんが、できるだけ多くの翻訳経験を積んで実力をつけると共に、今後は日英翻訳も2級以上の合格をめざしてチャレンジしたいと思っております。
 
「自己レベルを認識するためのほんやく検定、今後に活かす」
英日翻訳1級合格(科学技術)
永嶋 めぐみさん(会社員 東京都在住)
   学生時代に翻訳の勉強をしましたが、当時は学業だけで手一杯、翻訳は学べば学ぶほど軽く出来るものではないとの結論となり、結果放っておきました。避けていたと言っても良いでしょう。
 しかし社会人となり、仕事で社内翻訳に携わり、否応なしに経験を積む羽目となった結果、勉強だけでは得られなかった翻訳の面白さを理解し始め、自分の実力を試してみようと受けたのがほんやく検定でした。ほんやく検定はTOEICなどと違い、決まった回答が無く、自らの知識と語学センスが問われる検定なので、実力の判定材料として大変素晴らしいと思います。また、インターネット受験という試験環境も、在宅翻訳を希望する私としては、実務のシミュレーションとなりますので、実践的試験といえます。
 私は幸いにして初受験で英日翻訳:科学技術の一級を取得することが出来ましたが、まだまだ勉強はこれからだと痛感しています。
 現在は社内業務にて技術的知識・日本語・英語を磨きながら、日英翻訳においても上級の取得を目指しています。
 いつの日か翻訳にて生活が出来るよう、日々精進中です。
荒川 眞規さん「千里の道も一歩から」
英日翻訳1級合格(金融・証券)
荒川 眞規さん(翻訳者 千葉県在住)
   私がフリーの翻訳者を志したのは2000年のことでした。様々な通信教育や通学講座を受けながら派遣社員での実務経験を積むものの、独立するにはなかなか自信が持てないでいました。その間、2度のサッカーW杯とオリンピックが過ぎて行き、テレビで戦うアスリートの姿に励まされて自分もまた机に向かう毎日でした。2008年、客観的に実力を確かめるべく「ほんやく検定」を受けました。1級の合格通知は希望となる大きな一歩となりました。同年10月にJTF翻訳祭の交流パーティで表彰して頂き、その場で多くの翻訳会社の方々とお逢いする機会に恵まれました。またJTF機関誌を見て連絡を下さった会社もあり、こうした出逢いがトライアルの挑戦につながってお仕事の依頼が増えるようになりました。
   2009年、ようやくフリーランスの翻訳者として少しずつ自信がついてきました。現在は金融・経済関連を専門としていますが、今後は環境分野にもチャレンジしたいです。長い道のりの中で私を育てて下さった方々(仕事でお世話になった方、恩師、仲間、家族)に心から感謝するとともに、これからも自分の轍をしっかりと残していきたいと思います
 
荒川 眞規さん「希望を抱き、生涯現役をめざして」
英日翻訳1級合格(金融・証券)
遠藤 紘樹さん(翻訳者 東京都在住)
   翻訳業界で権威のある「JTFほんやく検定」に合格し、第三者による客観的な評価が得られたことで、翻訳業務を遂行する上で大きな自信に繋がったことを喜んでいます。英語の検定試験としてはTOEICや英検が広く知られていますが、リスニングの要素が濃いTOEICと比べ、「ほんやく検定」は英日翻訳の場合、英語力に加え実務知識と日本語の表現力が大きく影響する点で対照的と言えます。
 都市銀行のニューヨーク・マドリッド・サンパウロ各拠点で通算12年勤務、外国為替を含め国際分野に長く携わりました。十数年まえ、5年にわたるブラジル勤務を終えて帰国したとき、定年退職後は翻訳業務に従事したいと考えました。国家資格通訳案内士(英語)と英検1級は学生時代に取得済みでしたので、キャリアの裾野を広げる意味でポルトガル語・スペイン語の通訳案内士と宅地建物取引主任者(宅建)の資格を追加取得しました。さらに国際会計基準(IFRS)がわが国においても適用される可能性があることから米国公認会計士(U.S.CPA)の資格を取得しました。
 パンドラの箱に最後まで残ったと言われる「希望」を持ちつつ、一層の自己啓発に努めたいと考えています。
「派遣から在宅翻訳者へ、
キャリアアップを目指して」
英日翻訳1級合格(金融・証券)
酒井 礼子さん(派遣翻訳者 愛知県在住)
    派遣で社内翻訳などを経験後、在宅翻訳者を志す上で「自分の翻訳力」を正確に知りたい気持ちがあり、「ほんやく検定」を受検しました。初挑戦でしたが英日で1級を、日英で3級を頂きました。ちょっとした「お墨付き」を頂いたような気がして自分の翻訳力に自信が持てるようになり、本格的に在宅翻訳者としてやっていくつもりで少しずつお仕事を頂き始めました。
   すると、それまでお世話になっていた派遣会社数社に検定の結果を報告しておいたおかげで、「語学スクールの翻訳講座講師」の仕事と「翻訳会社での翻訳チェッカー」の仕事のオファーを頂き、現在フルタイムで翻訳チェッカーをしながら週一回講師をしています。専門分野だけではなく他分野の勉強もできて毎日充実しています。
   「派遣」を辞めて今後在宅翻訳者になったとき、現在吸収しているいろいろなものを活かしたいと思います。今後も勉強を続け、質とスピードを兼ね備えた翻訳を心がけていくつもりです。
 
田谷 まりなさん「翻訳の勉強に終わりはない。将来は独立して翻訳者に」
英日翻訳1級合格(金融・証券)
田谷 まりなさん(会社員 東京都在住)
  実務翻訳(金融)の勉強を始めてから4年ほど経ち、自分のレベルを確認するために今回<ほんやく検定>を受験しました。インターネット受験が可能なので、自宅のパソコンで検索しつつ訳せますし、また限られた時間内で仕上げなければならないタイムプレッシャーに打ち勝つ訓練にもなりました。過去に受験した英検やTOIECと比べて、こうした点が大きな違いです。
   今回<ほんやく検定>に合格し、大変励みになりました。ただ、翻訳の勉強に終わりはありません。金融といえど分野は広く、自分が不得意とするものも自信をもって訳せるようにならなければと思っています。今度は日英翻訳の受験に向けて、さらに上を目指します。
   現在は証券会社に契約社員として勤務していますが、将来は翻訳者として独立することを希望しており、翻訳会社のトライアルにも積極的に応募していくつもりです。
「英日/日英翻訳1級にダブル合格!
次回は別の分野に挑戦」
英日翻訳1級 /日英翻訳1級合格(金融・証券)
藤江 徳子さん(翻訳者 東京都在住)
   すでに翻訳の仕事をしていましたが、自分の訳文のレベルを客観的に判断していただくために、ほんやく検定を受験しました。インターネット受験では、普段使用している辞書や資料を参照しながら受験することができ、在宅で仕事をするのと同じ環境で翻訳作業ができます。
   一科目目の英日翻訳の出来があまりよくなかったので、休憩時間には気持ちを切り替えることだけに集中しました。日英翻訳のほうでは、訳ぬけに注意し、これまで受講した講座で指摘された事柄にも注意を払い、数字の見直しに時間をかけました。
   第44回検定試験では英日翻訳と日英翻訳の1級にダブル合格できましたので、自信を持って仕事に取り組むことができます。ただ今回の合格は自分にとっては一つの通過点にすぎません。息の長い翻訳者として活躍できるよう、これからも、日々の努力を怠らずに研鑽を積んでいきたいと思います。
   次回の試験では、「政経・社会」分野に挑戦してみます。
 
田谷 まりなさん「金融・証券に「ミシュランの星の数」?」
英日翻訳1級合格(金融・証券)
桝井 二郎さん(翻訳者 兵庫県在住)
   インターネット受験という状況に、上がりっぱなしで時間がすぐにたち、通常の答案提出操作ができず直接事務局へ電話を入れて、締切り数分後に答案提出する羽目になった初回受験。その失敗を踏まえたつもりだった2度目の受験。ほんやく検定画面のメニューから、英日翻訳「金融・証券」を開けずに、最初に出てくる「政経・社会」の問題を翻訳していたのだ。ミシュランとはさすがに時宜を得た出題だと思ったものの、ようやく問題違いに気づいても時すでに遅し、恥ずかしながら致命的なミスのまま答案提出。
 ID番号、パスワード、受験番号は控えてパソコンに貼っておき、早めに「試行受験」を実施し、画面で印刷できるものは印刷して熟読の上、インターネット受験要領を十分理解し、このような基礎的ミスをなくすことだ。
 検定は2時間。1台のパソコンで翻訳しながらの辞書引きとか調べ物では無駄な時間が生じることから、ノートパソコンを別に用意して3度目の受験をするが、金融のキーワードを間違えるなどで失敗。4度目にやっと1級合格。新たな投資も生産性の向上を考えれば、いつか元は取れると納得した次第です。
水金  慎二さん「継続的な自己開発が大切」
英日翻訳1級合格(政経・社会/金融・証券)
水金 慎二さん(翻訳者 広島県在住)
   2007 年初頭、米国出向から帰任した時点から定年後の構想を練るようになり、以前の社内・外翻訳経験や、長年の国際ビジネス経験を生かし翻訳をやろうと抽象的な思いを持ちました。英語や国際ビジネスの実情には大いに自信がありましたが、当初は翻訳会社のトライアルやJTFほんやく検定でも惨憺たる結果でした。そこで、会社勤務の傍ら、日本経済新聞の社説の英訳とBloombergオンラインの経済記事の和訳を日課として翻訳の訓練を行い、国際経済の翻訳通信講座も受講しました。
 その後、第48回ほんやく検定(政経・社会:英日)で初めて2級に合格、また、同時に数社のトライアルにも合格して、それ以降は順調に翻訳業務を受注し、定年後翻訳業として独立する計画の基盤の構築ができ現在に至っています。翻訳実戦を通じ翻訳技能も上達し、その後第50回検定(政経・社会:英日)、第52回検定(金融・証券:英日)で1級に合格できました。第53回は多忙で受験できませんでしたが、ほんやく検定は利便性(時間が限定され、インターネット受験)で、翻訳業務で多忙の中でも手軽に受験可能で、翻訳技能確認のための重要なツールと位置づけています。
 翻訳は生き物ですから、継続的な自己啓発や国内外の最新情報の把握が不可欠と思います。そのために、国内外の新聞・雑誌やIMF、OECD等の国際機関のニュースレター等の情報収集は欠かさず行っています。
 
浅見 茂さん「検定合格によって、仕事獲得。
翻訳の学習に終わりはない」
英日翻訳1級合格(医学・薬学)
浅見 茂さん(翻訳者 東京都在住)
   医薬系翻訳の仕事に従事して数年になりますが、自分の実力を知りたいという気持ちから<ほんやく検定>を受験しました。<ほんやく検定>は、自宅でインターネット受験ができ、また制限時間内の提出が義務付けられており、実務に即していると同時に緊張感溢れる試験だと思います。今回2度目のチャレンジで1級に合格しましたが、自分の実力を把握でき、良い励みになりました。検定合格のメリットは大きいと思います。仕事獲得上有利に働く機会が大いに増えます。日本翻訳ジャーナルに合格者として掲載される他、会員用ウェブサイトにも登録されます。今般ありがたいことに、ジャーナルへの掲載がご縁となり、複数の翻訳会社様からトライアル受験のご案内をいただき、新規の仕事獲得にもつながりました。
   翻訳の学習に終わりはなく、今後はさらに次の目標に向かって進んでいく所存です。今回の合格を1つの通過点として、医薬翻訳者である以上、手慣れた内容にとどまらず、様々な医薬分野の翻訳にも対応できるよう、自己研鑽を積みプロとして通用する実力をつけていきたいと思います。
井上 純子さん「コツコツ増やした知識と経験は仕事の宝」
英日翻訳1級合格(医学・薬学)
井上 純子さん(翻訳者 東京都在住)
  日頃から医学部図書館等を活用し、分野や日英を問わず多くの専門書に目を通す時間を積極的に作るよう心掛けています。なぜならば、定期的に仕事の依頼をくださる医師等の専門家が、「訳文を読むと、翻訳者がその分野に関する知識を持ち、関連文書を読み慣れているかどうかがすぐにわかる。」と仰っているのをよく耳にするからです。幅広く深い専門知識を極めることは容易ではありませんが、実務においてその必要性を痛感しています。
   そのような中、自分が得意とする分野から外れた場合、翻訳者としての私の実力とはどの程度なのかを知りたいと思い、ほんやく検定を受験しました。課題は今まで翻訳した経験がない分野であったものの、ちょうどその数日前に勉強した疾患に関するものでした。その後、1級に合格したことを知り、なかなか前に進めなくてもコツコツと増やしていった知識や経験は、このように結果に繋がるのだと実感しました。
   1級合格後は、企業等からお声を掛けていただく機会が非常に増え、良いご縁をさらに得ることができました。今後も自分を甘やかすことなく、知識や人に対して謙虚な翻訳者であるよう努めて参りたいと思います。
 
「ほんやく検定をきっかけに」
日英翻訳1級/英日翻訳2級合格(医学・薬学)
久保 美代子さん(翻訳者 滋賀県在住)
  もともとは派遣社員として電子機器メーカーで翻訳をしていたが、医薬翻訳に興味を持ち、医薬分野の翻訳会社に転職しチェッカーの仕事をはじめた。仕事をはじめて間もなく、翻訳をしないまま毎日を過ごしていては、勘がなまってしまうのではないかと焦りがつのった。かといって自分で題材を見つけて翻訳の勉強をする強い意志もない。そこで翻訳の勉強の目標として、また自分の実力を測るためにも、<ほんやく検定>を受けた。そして、日英1級、英日2級という嬉しい結果を得ることができた。
   同年にJTF翻訳祭で1級合格の表彰をしていただき、その折にさまざまな翻訳会社のかたとお会いすることができ、そこから仕事のチャンスが広がった。また翻訳祭では、他の翻訳者と話をする機会もあり、横のつながりができたことも大きな収穫であった。
   ほんやく検定は、自分の実力を知ることができ、結果が得られれば仕事にもつながる、駆け出し翻訳者にとって非常にありがたいツールである。わたしにとっては、前に進むための目の前にぶら下がったニンジン、またはひと振りのムチでもあった。
坂田キャロル 陽子さん「1級合格が自信に」
英日翻訳1級合格(医学・薬学)
坂田キャロル 陽子さん
(通訳者 東京都在住)
  ヨーロッパで専業主婦生活をしていたおり、仕事を探していた時に、世界中どこへ行ってもできる翻訳の仕事ができればいいなと思ったのが、ほんやく検定を受験したきっかけです。以前の会社の同僚が1級を持っていると仕事が来ると教えてくれたので、何の対策もせずですが、ヨーロッパから帰国してすぐ挑戦しました。試験内容は久しぶりの長文で大変な集中力が必要でした。私事ですが、実家のエアコンの効かない38度の部屋で、猛烈に汗をかきながら一日缶詰めになって、最後は意識が朦朧としながら、二つの試験を受けた事が記憶に残っています。夏の暑い時期に、暑い部屋での2科目受験はお勧めできません(笑)。
  翻訳は社内通訳をしていた時に時々する程度で、本格的な翻訳の経験はなく、1級をとっても実務の経験を積んでいく事が重要だと思いました。
  合格後は定期的にメールで翻訳会社の方からトライアルやレイトの問い合わせを頂きました。最終的に会社に勤める事になったので、お仕事を受ける事はできませんでしたが、履歴書に書く事で翻訳の力をアピールでき、また今後翻訳の仕事をしたいと思った時の強みになったと思います。
 
「1級合格後、翻訳会社からトライアル免除で登録」
日英翻訳1級/英日翻訳2級合格(医学・薬学)
田口 有里恵さん(翻訳者 神奈川県在住)
   フリーランスになって数年経ち、力試しにほんやく検定(医薬)を受けてみました。英訳のほうが好きなので、結果も日英1級、英日2級でした。これまでに英検、TOEIC等も受けましたが、ほんやく検定はより実践的だと思います。現在、英訳を多く受注していますが、今後は和訳にも力を入れていきたいと思います。インターネット受験は便利で、実際の作業環境と同じなので気に入っています。
   1級と2級に合格し、翻訳祭にも参加させていただいた結果、多くの翻訳エージェントや翻訳者の方々とお話する機会に恵まれました。その後、トライアル免除で登録させていただき、お仕事につながっているところもあります。さらに、プロフィールが雑誌等に掲載されたことで翻訳仲間からメールを頂き、情報交換もできました。
   ほんやく検定の問題と自分の専門知識の相性が合わない場合、限られた時間で十分に納得のいく結果を出せないことがあるかもしれませんが、どの分野の翻訳にも共通する力、つまりメッセージをきちんと伝える力は客観的に評価してもらえると思うので、とてもよいインセンティブになると思います。今度は医薬の英日1級を目指して頑張りたいと思います。
中森 昌代さん「1級合格で翻訳会社から仕事を獲得。
さらなる翻訳力の向上を図りたい」
日英翻訳1級/
英日翻訳2級合格(医学・薬学)

中森 昌代さん(翻訳者 大阪府在住)
   第1子の妊娠を期に、医薬翻訳者を志し、翻訳講座を一通り修了したものの、文系出身の駆け出し翻訳者であった私は、常に自分の翻訳レベルを知りたいと考えていました。ですから、雑誌でほんやく検定の存在を知った時は、すぐに受験を決めました。子供達のお迎えの時間の関係から、自宅でのインターネット受検により、会場までの移動時間が節約できたことは、大変助かった点でした。送受信の操作も簡便で分かり易く、問題なく試験を終えることができました。その結果、1度目の受験で、医学・薬学部門の英日翻訳2級、2度目には、日英翻訳1級を頂くことができました。
   その後、日本翻訳連盟のご好意で、機関誌や公式サイトに合格者のプロフィールを掲載下さり、また、1級合格の後には、翻訳祭にもご招待下さいました。その交流パーティの席で、多くの翻訳会社の関係者とお名刺を交換させて頂くことができ、そのご縁から、トライアルやお仕事の打診を受けて、仕事を得る機会が自然に増えていきました。翻訳者としては、まだまだ新人のレベルですが「あなたのやる気を買います」と言って下さる方もおられ、日々仕事と向き合える充実した毎日を送っております。今後は、この出会いを大切にしながら、翻訳レベルの向上を図っていきたいと考えております。
 
藤田 順弘さん「ほんやく検定は実務の擬似体験。
さらに挑戦は続く」
日英翻訳1級合格(医学・薬学)
藤田 順弘さん(翻訳者 大阪府在住)
   私の場合、一般企業にて医療にかかわる営業職に15年ほど携わってきたことから、医学という学問に興味を抱くようになり、著名な医学雑誌などの文献に触れるうち、最終的に実務翻訳業にたどりつきました。会社員時代には、さして明確な目標もなく英検やTOEICを受験していました。しかし、実務翻訳の学習を始め、5年後に翻訳者として独立した頃から、ほんやく検定を定期的にスケジュールに組み込んだのです。この検定の出題形式が、限られた時間内にいかに精密な訳が作成できるかどうかを確認し、日頃の学習成果を客観的にみるうえで最適であると考えたためです。在宅によるインターネット受験によって、実務を擬似体験することが可能となりました。もちろん、試験会場の受験であっても、休憩時間に他の受験者とディスカッションできるという恩恵もあります。
   実務翻訳だけでメシを食べていくには、私のように医学・薬学を専門にする場合であっても、さまざまな文書タイプに対応できる能力が必要であることを痛感します。その際、法務やマーケティングなどの知識も要求されます。今後は、他の科目による受験も視野に入れております。まだまだ、挑戦は続きます。
「ほんやく検定は翻訳力の貴重なバロメーター」
日英翻訳1級合格(医学・薬学)
水野 佳代子さん(公務員 東京都在住)
  インハウスの翻訳でも在宅翻訳でも翻訳の仕事につくには、その業界での翻訳経験5年以上など、経験年数が応募条件とされたり、個別にトライアルが課されたりすることが多い。実際翻訳においては経験がものを言う場面も多いが、翻訳力を客観的に判断できる尺度がなかったこともその一因だったのではないかと思う。そのなかで、特に足がかりの欲しい、駆け出しの翻訳者にとって、ほんやく検定のもつ意味は大きい。ほんやく検定についてよく知るエージェントはもちろんのこと、ほんやく検定の存在を知らない相手であっても、採用にあたって翻訳士の称号には目を引かれるようだ。
翻訳力は、実際の仕事をひとつひとつ丁寧にこなしていくなかで身に付いていくものだと思う。翻訳者を目指して勉強されている方で、なかなか最初の足がかりとなるチャンスをつかめなくて悩んでいる方も少なくないようだが、目指す分野のほんやく検定に合格することは、仕事を得るためのひとつのきっかけになると思うし、受験することで実際の仕事を想定することができ、求められるレベルを実感することもできると思う。また、経験を重ねていくなかでも、翻訳に関する客観的なバロメーターの存在は翻訳者にとって貴重なよりどころとなる。
 
内山 陽子さん「1級合格が実際に仕事受注の鍵に。
"一生勉強"の目安としても活用したい」
英日翻訳1級合格(情報処理)
内山 陽子さん(翻訳者 東京都在住)
    翻訳会社での見習い勤務を卒業し、在宅翻訳者の第一歩を踏み出した頃にほんやく検定を受験しました。力試しのつもりだったので1級をいただいたときにはとても驚きましたが、今思えば受験しておいて本当によかったの一言です。というのも、合格後、実際にいくつかの翻訳会社からトライアル免除で翻訳案件を紹介され、その後の継続受注にもつながっているからです。他に英語関連の特別な資格を持たなかった私を信用してもらえたのは、この検定の結果を評価されてのことでしょう。
   振り返れば20代の中頃、翻訳者になることは夢のような、手を伸ばしても届くかどうか分からないようなことでした。それでも、企業で必要な技術知識を身につけ、通信講座で英語と日本語の技を学び、翻訳会社に入ってプロの方の訳文に触れることで、4年後には何とか翻訳で食べていけるようになったので、これから翻訳者を目指す方も訓練を積めば何歳からでも遅くはないと思います。
   それにしても翻訳を続けるには「一生勉強」の姿勢が必須になりますね。段階的な評価を得られるほんやく検定はそのためのよい目安にもなりそうです。この次は他分野を受験するなど今後も活用していければと思っています。
大久保 雄介さん「この紋所は目に入るようです」
英日翻訳1級合格(情報処理)/日英翻訳1級合格(情報処理)

大久保 雄介さん(翻訳者 長野県在住)
  ほんやく検定合格後、おそらく100名を超える方々と名刺交換をさせていただきました。そのうち3割ほどの方が、私が地元の印刷屋さんに相談し、背景に選んでいただいた渾身の一枚である、雄大な北アルプスに反応してくださいます。残りの7割ほどの方は、その下に小さく書かれた「JTFほんやく検定1級」の文字に驚かれ、合格を称えてくださいます。
  それほどの知名度を持つ「ほんやく検定」のおかげで、私のフリーランス翻訳者としてのキャリアは驚くほど変化しました。「トライアルなしでご登録いただけます」、「ぜひ取材をさせてください」など、様々なお申し出をいただき、業界での知名度が急速にアップしたように思います。その背中をどれだけ追っても、まだ肝心の実力が知名度に追い付いたという確信を得ることはできません。
  スポーツに例えれば、昨年新人賞を受賞し、勝負の二年目を迎えたような心境です。「JTFほんやく検定1級」のフォントを拡大し、どの場所に行っても堂々とその印籠を掲げられるよう、さらなるレベルアップに努めたいと思います。
※効果には個人差がありますので、実際に受験されてみて、ご自身でお確かめになることをお薦めします。
 
岡安 恵子さん「検定受験との出会いが、
翻訳者になるという夢を実現」
英日翻訳1級合格(情報処理)
岡安 恵子さん(翻訳者 埼玉県在住)
   会社勤めのかたわら、数年前から知人の会社で翻訳のアルバイトをするようになり、そのうちに翻訳を本業にしたいという思いが強くなりました。そこでまずは、定期的にほんやく検定を受験することにしたのです。ある程度の級に合格したら、翻訳会社のトライアルに挑戦しようと考えていました。
   1回目の受験で惨敗したこともあり、気長に取り組んでいくつもりでしたので、昨年合格したのは全く思いがけないことでした。合格後はJTF翻訳祭で表彰式が行われました。そこで翻訳会社の方と直接お会いする機会があり、トライアルを受けて登録させていただくことができました。
   現在では、専業の翻訳者として仕事をしています。ほんやく検定を受けていなかったら、今頃はまだ別の仕事をしていたと思います。好きなことを仕事にできてとても楽しい毎日ですが、さまざまな翻訳をするようになって、幅広い知識やスキルの必要性を感じるようになりました。今後はJTF等のセミナーにも参加し、翻訳に役立てていきたいと思います。
門松 倫洋さん 「翻訳者への道。
それはまだ始まったばかり」
英日翻訳1級合格(情報処理)
門松 倫洋さん(会社員 神奈川県在住)
   翻訳者になりたくてもどうすればいいのか分からない人が数多くいます。実際私もその一人でした。プログラマーを退職した後カナダに1年半留学し、翻訳会社でコーディネーター兼チェッカーになったものの、果たして翻訳者としてやっていくことはできるのか、今どのくらいの力があるのか、さっぱり分かりませんでした。そこで受けてみたのがほんやく検定です。
   私は在宅で受験したのですが、普段使っている環境で試験を受けられるのは本当の力を知る意味でもよいと思います。しかし、ほんやく検定は非常に試験時間が短いですし、内容に関しては運もあるかと思います。とにかく正確に訳すということを心がけ、何とか英日の情報処理分野で1級に合格することができました。
   ほんやく検定合格後はJTFのジャーナルやウェブサイトにプロフィールが載ったため、それを見ていた翻訳会社の方から連絡をいただき、それから実際の仕事もいただけるようになりました。それを考えると、ほんやく検定の結果を重視している翻訳会社も多いと思いますし、このような試験があることは翻訳者にとっても励みになると思います。まだ今は会社と翻訳者の2足のわらじですが、今後は翻訳にも力を入れ、翻訳者として独立できるようがんばっていきたいと思います。
 
「ほんやく検定は自分のレベルを把握し、
さらに向上するための指標」
英日翻訳1級(情報処理)/英日翻訳(政経・社会)2級合格
佐藤 恵美さん(翻訳者 東京都在住)
   これまで幅広く翻訳経験を積んできましたが、専門分野を絞ってレベルの高い仕事をすることが自分の目標でもあり、その際に強みとなる知識を自力でいかに身につけるかが大きな課題となっています。学習から仕事に直結する実力をつけることがいかに難しいかを実感してきました。常に鍛錬を重ね向上心を維持することが重要であり、どんな仕事や経験も無駄にはならないと思う一方で、一日も早くトップレベルの力をつけたいという焦りもあります。
   ほんやく検定は自分のレベルを把握し、さらに向上するための指標と考えています。本来は文芸翻訳という仕事にひかれて学び始め、時間をかけて言葉や表現をじっくり考える傾向がありました。実務の場合は正確さに加えて速さも重要になるため、短時間で事実や的確な用語を調べ、訳文を作成する訓練がどの程度できているかを確認するためにも検定は大変役に立ちます。インターネットで受検できることにも大変感謝しております。限られた環境の中でも日々精一杯努力し、わずかでも前進したいと思います。まだスタートラインにも立っていない。そう常に言い聞かせています。
平井 通宏さん「英語資格取得マラソンのなかで、
ほんやく検定に挑戦」
英日翻訳1級/日英翻訳1級合格(情報処理)
平井 通宏さん (大学教授、翻訳者、
語学教育コンサルタント 神奈川県在住)
   数ある英語資格試験の中でも翻訳の検定試験は、上級資格が翻訳の仕事を得 るのに有利に働くという、実利面での意義が大きいと思います。
   私は、自分の会社人生の先がある程度見えてきた49歳の年、将来英語でメシが食えるようになろうと一念発起し、英語資格取得マラソンを始め、以後毎年数種類の試験に挑戦しています。ほんやく検定は、当初から到達目標の一つに入っており、何度も受験しましたが、かなりの難関で、結局1級合格までに約10年かかりました。一般英語の試験と異なりほんやく検定では、課題文理解の正確さ以上に、訳文の巧みさや自然さがモノを言います。数年前、「自己流のクセがついているのかもしれない」と思い直し、ある語学学校の翻訳通信講座を受講しました。その講座で添削を受けることにより、自分の欠点を認識し、訳文の品質を上げることができました。なにごとにおいても一流になるには、時々反省して他人の意見に耳を傾ける謙虚さが必要だろうと思います。
 
「試験後は『問題・解説集』で復習。
課題を克服し1級レベルを維持したい」
英日翻訳1級合格(情報処理)
山田 裕子さん(翻訳者 石川県在住)
   翻訳者の仕事に就き、仕事を通して多くのことを学びながらも、もう一つ自分の翻訳に自信が持てなかったことから、先輩方に教えを請う気持ちで<ほんやく検定>を受験しました。それ以来、翻訳学習の手段としても、この検定を利用させていただいております。
   特に役立つのは<ほんやく検定>の『問題・解説集』です。評価のポイントが具体的に示されるため、答案と照らし合わせて誤りや思い込みを確認できます。問題点を一つずつ克服していくうちに、納得できる翻訳ができたと実感することが増え、級判定も2級から1級に伸びてきました。
   しかしながら、2級合格に喜んだ次の回は不合格で落胆したこともあり、道は平坦ではありません。課題に関する知識の有無によって結果が変わることもあるので、今後も受験を続けて、安定したレベルの翻訳ができるよう努力するとともに、ほかの分野へ、または日英翻訳へ幅を広げたいと思っています。
小川 権士さん「在宅ほんやく者を目指して」
英日翻訳1級合格(特許)
小川 権士さん(翻訳者 東京都在住)
  私がほんやく検定を受験した動機は、特許事務所で特許技術者として勤務するうちに自分の力を客観的に試してみたかったのと、将来的に特許翻訳者として独立したかったので、そのための武器としての資格が欲しかったためです。
 実際の受験では、在宅でパソコンを使用し、辞書の使用も可能であるので、実際の特許翻訳の業務と同条件であると感じました。また、ほんやく検定は、TOEICや英検とは求められる技術が全く違うものであり、まさに、特許翻訳者としての実際の業務における真の実力が問われる試験であると思います。
 英日翻訳1級合格後は、フリーとして特許英日翻訳の仕事を頂くことができました。また、検定合格後、日本翻訳連盟に入会することにより、特許翻訳に関する様々な講演や会合に割引で参加することができ、人脈的にも技術的にも様々なメリットを享受できます。 今後は、より多く仕事を頂くために、スクールや実務経験を通じて、日英の技術を身につけて、日英翻訳1級を取得したいと考えています。そして将来的には、在宅のフリー翻訳者として世界中好きな街に住みたいと考えています。
 
栗田 梨津子さん「実務レベルでの翻訳力を試す
ほんやく検定は実用的」
英日翻訳1級合格(特許)
栗田 梨津子さん(翻訳者 山口県在住)
   社内翻訳者として特許翻訳の仕事に携わっていましたが、翻訳業界全般における自分の相対的なレベルを知りたいと思い、JTF<ほんやく検定>を受験し、昨年1級に合格しました。それまで自分の翻訳に対するフィードバックをクライアントから直接いただく機会が少なかったこともあり、今回の客観的な評価は今後実務翻訳者として仕事をしていく上で大変励みになりました。
   <ほんやく検定>は、英検やTOEICをはじめとする総合的な英語の理解力を試す試験とは異なり、あくまでも実務レベルで通用する翻訳力を試す試験であるという点で、非常に実用的だと思います。大学院修了後すぐに実務翻訳の世界に入った私にとって、<ほんやく検定>は、いわゆる「学習のための英語」とは異なる次元の「ビジネスの場における英語」のレベルの高さを実感する上でとてもよい刺激になりました。
   また、インターネット受験という試験形態では、会場受験のように過度に緊張することなく、普段の仕事環境に近い状態で自分の実力を試すことができました。今後は特許以外の分野の勉強も始め、さらに仕事の幅を広げていきたいと思います。
「次の目標は日英翻訳1級取得。
日々の業務に役立てたい」
英日翻訳1級合格(特許)
高野 香さん (会社員 千葉県住在)
   何らかの形で英語を使用した仕事をしたいと考えていた頃、特許技術者という業務に就きました。この業務を通して英文の特許明細書等に触れるうちに、解釈の違いが権利範囲に影響を及ぼす、ある意味厳密な「特許英語」を的確に使いこなせるようになりたい、と思うようになりました。そしてこれをきっかけとして、数年前から翻訳の勉強を始めました。
   ほんやく検定は、自分の翻訳レベルや技術的解釈の確かさを客観的に認識することができる検定であり、また、上級の取得が翻訳の勉強を行う上での目標となりうる検定である、と認識しています。私自身、勉強の成果を確認したいと思い、去年、ほんやく検定を受け、英日翻訳1級(特許)に合格しました。
   今後は、日英についても上級を目指し、これを仕事に役立てられれば、と考えています。
 
中村 泰洋さん「まるでM-1グランプリで優勝したかのよう」
英日翻訳1級(情報処理)/日英翻訳1級合格(特許)

中村 泰洋さん(翻訳者 愛知県在住)
  受験した2科目の両方で1級に合格し、招待していただいた表彰式を終えた直後の心境です。翻訳会社各社の方から次々に声をかけていただき、立食パーティだったその席で、私は食事がとれませんでした。
 表彰式への招待だけでなく、JTF Webサイトや日本翻訳ジャーナルへのプロフィール掲載といった特典もあり、その後、自分から求めなくても仕事の話が勝手にやってきたというのは嬉しい驚きでした。
 もちろん、そんなバブル的状況はほどなくして終息します。降って湧いたその機会をつかめるかどうかは本人の実力次第なのですが、実務経験を求めている新人翻訳者にとって、1級合格に伴うサポートの厚さと仕事への直結性という付加価値は大きいことでしょう。
 旬の期間が限られており、最終的には本人の実力が問われるという意味でも、<ほんやく検定>はM-1グランプリに似ています。私は翻訳歴10年余りの中堅ですが、キャリア1年目であったなら、その恩恵はさらに大きかったことでしょう。
 駆け出しの翻訳者には是非、難関と言われる1級を目指して欲しい。合格後には、大きなチャンスが待っているはずです。
「翻訳者としての自信に繋がる試験」
日英翻訳1級合格(特許)
仲本 理恵子さん(会社員 大阪府在住)
  特許事務所で翻訳者として勤務して4年ほどになります。普段の仕事では、これまで(私が勤務している)事務所で当然としてきたルールや、顧客別の要望に応える形での翻訳形式などを基準に、翻訳者同士または技術者からのチェックを受けている為、自分の翻訳の客観的評価がわからず、今回ほんやく検定を受験してみようと決心しました。
 受験を決めてからは、過去の問題に目を通したり、ネイティブが書いた明細書を読んでみたりと、少しずつ自分なりに勉強をしました。特にネイティブの特許英語を読むことは効果があるように感じられたので、現在も時間があれば続けるようにしています。
 ほんやく検定は、TOEIC等の純粋に英語力を測る試験とは違い、実務に近い状態の翻訳力が試されます。実用レベルを受験したのは実は初めてでしたので、1級の評価を頂けたことは驚きもしましたが、自分の中での自信に繋がりました。今後もさらに実力を伸ばしていけるよう努力したいと思っています。
 
福田 尚子さん「受験後は、『問題・解説集』で復習。
1級合格は独立に向けて大きな自信に」
日英翻訳1級合格(特許)
福田 尚子さん (翻訳者 東京都在住)
   特許事務所で英文特許明細書の作成に携わっていましたが、独立を決意しほんやく検定を受験しました。それまでひとつの事務所での経験しかなかったため事務所の外での事情が全くわからず、自分の仕事の客観的評価や、どのような訳文が業界で求められるのかを知りたいという思いからの受験でした。
   ほんやく検定はかなり実務に直結した内容になっていると思います。実務翻訳は分野ごとに特有の規則や慣習的表現がありますが、実務に必要なそういった知識がほんやく検定では試されます。英検やTOEICなどで試される基礎的な英語力に加え、実際実務を行う際に必要な知識が試されるのです。
   「問題・解説集」では自分が受験した回の訳例や解説を見ることができるためとても勉強になりました。翻訳のような問題では回答はひとつではありません。よい訳文をたくさん読んで参考にすべきだと思います。その点でもほんやく検定を受験したことは大変有意義だったと思います。
   今回は1級に合格することができ、独立にむけて大きな自信になりましたが、今後もこの結果に満足することなく、謙虚な姿勢で勉強を続けていきたいと思います。
「我流翻訳に客観的な評価を」
英日翻訳1級(特許)/英日翻訳2級合格(政経・社会)
矢島 有記さん(翻訳者 東京都在住)
  我流でやってきた翻訳が一般的にどこまで通用するのかが知りたいと思い、ほんやく検定を受験しました。初めての受験時には政経・社会分野での英日3級という結果でしたが、ブラッシュアップを続けていくうちに政経・社会英日2級、特許英日1級を取得することができました。仕事は日々勉強ですので、自分の実力に満足することはありませんが、検定合格後は、自分も少なくとも一定の水準には達しているという自信をもって仕事に取り組むことができるようになりました。
 TOEICは一般的な英語力を判断する基準の1つとして役立ちますが、900点を取ったからといって「翻訳ができる」証明にはなりません。ほんやく検定なら自宅で実際の仕事と同じ環境での受験となりますから、自分の本当の翻訳の力が試されます。また、分野を6つから選ぶことができるので、現在自分の将来の専門分野をどうするか迷っている人でも、客観的な評価を通じて、得意とする分野を見極めていくことができるのも利点の1つです。1級合格後に招待いただいた表彰式では、たくさんの翻訳会社の方と名刺を交換することができ、縁が広がりました。このように、ほんやく検定では仕事をしている方も、現在勉強中の方も、自分の可能性を広げていくことができます。私も今後とも受験を続け、多分野に対応できる実力をつけていくのが目標です。
 
「合格後、JTFの会員になり、
自分自身のアンテナの感度をさらに高める契機に」
英日翻訳1級(特許)
依藤 和彦さん (会社員 東京都在住)
   昨年の元旦に初受験を思い立ち、第46回の英日翻訳:特許に挑戦したところ、1級で合格することができました。受験時点で特許事務所での実務経験が3年程度ありましたが、合格したことでJTFの会員になることができ、自分自身のアンテナの感度をさらに高める契機となりました。
   受験に際しては、「問題・解説集」を入手し、解説・訳例等に目を通すことにより、出題分野・内容や出題者の意図を把握する機会が持てたのがよかったと思います。2時間という時間の制約の中でいかに普段の力が出せるかがポイントとなると思います。時間の制約の中での受験において重要なポイントをあげるとすれば、次の3つあたりでしょうか。
(1)辞書の活用(特に技術英語、専門用語に強い辞書を搭載した電子辞書がおすすめです)
(2)インターネットの活用(特許の場合は特に、出題内容に関する背景を把握するてがかりになります)
(3)体調管理(例えば、相性のよい食事、ドリンク、事前に聞く音楽などをおさらいしておくと、普段の力が出せるきっかけとなります)
 

◆ 2級合格者の声

「まだまだ勉強中」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
阿出川 健一さん(会社員 広島県在住)
  この翻訳検定を受けてみようと思ったのは、1・2級の合格者には仕事のチャンスが与えられるという魅力からです。まだまだ勉強中でしっかりとした文章を書くのには相当時間がかかるかもしれませんが、さらに上の級を目指して頑張っています。受験にあたっては、インターネットの受験も大変便利だと思いました。翻訳は本当に奥が深く、同じ文でも何通りかの訳し方があると思います。その中でいかに読んだ人に分かりやすく伝えるかが鍵となります。普段は英語を使っての仕事をしていますが、じっくりと文章を翻訳するというのはなかなか機会がありません。これからは、政治・経済の分野に限らず科学技術や金融・証券といった分野にも挑戦していけたらと思っています。
 将来はフリーランスの翻訳者として、クライアントから信頼されるような仕事が提供できるようになりたいと思っています。ローマは一日にしてならず、翻訳も決して一朝一夕にしてできるようになるものではありませんので、こらから長い目でみて階段を一歩一歩登っていきたいと思います。
池島 克哉さん「キャリアアップを目指して」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
池島 克哉さん(翻訳者 長野県在住)
  数ある検定試験の中で、ほんやく検定は実務レベルを意識した検定試験だと思います。そのため、2時間という限られた時間の中で比較的タイムリーな文章の翻訳を求められるわけですが、これは意外と難しいものです。
 私は独学で受験したため、どの程度実力がついているのか不安になることもありましたが、合格発表当日、ホームページにおいて自分の受験番号を見つけた瞬間、非常に嬉しかったのを覚えています。
 どの資格試験においてもそうですが、合格しただけではほとんど意味がありません。実際のところ、私は、ほんやく検定合格後、国家資格である通訳案内士試験も受験し、合格しましたが、通訳案内士については地方在住ということもあり、仕事の獲得が難しいのが現状です。このように、英語を生かす仕事を取り巻く環境は厳しい状況にあるものの、私個人としては、ほんやく検定合格という一つの実績を自信に変えて、翻訳スキルをさらに高めていきたいと思います。
 
「継続は力なり。今度は一級を。」
英日翻訳2級/日英翻訳2級合格(政経・社会)
薄羽 ふみ子さん(翻訳者 東京都在住)
  現在、契約書や経済関連の和訳を中心に翻訳の仕事をいただいておりますが、翻訳の仕事に関われたのは偶然からです。
 主婦業専業13年の末に在宅でできる仕事をと思い、雇用能力開発機構が当時無料で提供していた最後の回の中高年向けのパソコン講座を受講しました。その後データ入力をしていたところ、業者から「英検1級を持っているなら翻訳をやってください」との依頼があり、某大使館のパンフレットの和訳チームに参加できることになりました。また「時事英語研究」の最終号である翻訳クラブを知り、参加したところ「すごい専門家ぞろいだけど私にもできる」とピンとくるものがありました。様々な通信の翻訳講座を受講した後に、すこしずつトライアルに合格できるようになり現在に至っています。
 ほんやく検定を受けてみましたが3級にも引っかからないだろうと思っていたところ和訳・英訳共に2級に合格でき、本当にうれしく思っております。翻訳は、今の世界の最先端でビジネスをさらに進めるために必要なので、困難ではありますがスリリングでもあります。世の中はこんなことになっていたのかという感慨があります。継続は力なりです。毎日精進するつもりです。
「転機となったほんやく検定」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
榎田 京輔さん(会社員 神奈川県在住)
  ちょっと英語をかじった人なら翻訳くらい自分でもできる、そう思い込んでしまう。しかし何事につけても「思うこと」と「やること」の間には深く、広い溝が横たわっている。海外留学をした私もその口で、履歴書の資格欄にもうひとつ金星を付け加えてやろう、と軽い気持ちでほんやく検定に臨んでからずいぶん経つ。
  結果は惨憺たるものだった。意味も分かる、表現も分かる。分からないものは何一つない。にもかかわらず、回答が進まない。しっくりくる日本語がどうしても浮かんでこないのだ。表現を練り、辞書を繰るうちにあっという間に2時間は過ぎ、試験終了となってしまった。遅まきながらようやく翻訳という能力がいわゆる「英語ができる」とか、「TOEIC900点取得」ということとは一線を画していることに気がついた。
  今でこそ2級に合格し、翻訳会社からも仕事をいただいているが、あのときの発見こそが自分の原点だった。自分に欠けていることに気づいただけでなく、学ぶ上で何より大切な謙虚に自分を見つめなおす機会を与えてくれたからだ。これからも翻訳という技術の習得にしっかりと取り組み、さらに上を目指していきたい。
 
大月 裕史さん「良い翻訳は、良い仕事の一要件」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
大月 裕史さん(会社員 東京都在住)
   大学院修士課程を卒業後、一般企業に就職してから10年超となりますが、私がこれまで従事してきた業務は、調査系および企画系で一貫していたように思います。業務上、日・英・独の資料を大量に読み、内容を迅速に咀嚼・分析し、アウトプットにいかす必要があります。精度の高い翻訳が良いアウトプットの条件であることは言うまでもありません。そして、すべての翻訳は自分の責任で行わなければいけません。
   「ほんやく検定」を受験したのは、自分の翻訳の精度を確認するためでした。とくに、業界プロの方が採点をしてくださる点が重要でした。TOEIC等の語学系の資格(私は、TOEIC965点、独語検定1級、他を取得しました)は、外国語の運用能力をはかる尺度として意味がありますが、翻訳の検定試験は外国語能力にとどまらず、以下の能力も問うていると思います: ①日本語で論理的に考え、正確に理解・表現する能力、②正確な原文理解・訳出に必要な調査能力、③さまざまな事象を、対象読者や目的に応じて、わかりやすく正確に表現するためのテクニカルライティング・スキル(これは、必ずしも技術文書に限りません)。今後も、「良い仕事のための良い翻訳」を目指し、日々研鑽を積んでいきたいと思います。
河村 裕紀さん「さらに専門性の高い分野に挑戦し、
将来は翻訳者として独立したい」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
河村 裕紀さん(会社員 香川県在住)
  将来翻訳を仕事にしたいと思い学習を続けていましたが、なかなか自分の実力に自信が持てず、翻訳会社のトライアルにも申し込む勇気がありませんでした。この状態を打破するきっかけになったのがほんやく検定の受験でした。限られた時間の中で正確な訳文を作成することを求められる中で、何とか答案を提出したときには、自分の力不足を実感する一方で、大げさですが一つの自分の作品を作り上げたような達成感がありました。その結果、二級とはいえ合格することができ、自信を得るとともに、さらに上を目指す意欲が高まりました。
  その後、合格者リストを見た翻訳会社から声をかけていただいたり、自分からトライアルに申し込んだりして、いくつかの翻訳会社で在宅翻訳者として登録してもらうことができました。初めての翻訳の仕事もいただき、少し前までは漠然としていた目標に向かって今少しずつ動き始めています。これからさらに専門性の高い特許、医薬分野の知識を身につけて翻訳者として独立したいと考えています。その過程でほんやく検定に再度挑戦して自分の力を確認するつもりです。
 
喜田 みゆきさん「すべて勉強、一生勉強」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
喜田 みゆきさん(団体職員 京都府在住)
  英語学習から始め、ようやく翻訳スクールで学べるレベルに来たものの、TOEICと違い正解のない翻訳を学ぶというのはどういうことなのか疑問がありました。講師1人の主観で生徒の翻訳が裁かれることにも疑問があり、早く一人前になりたいという焦燥感から翻訳論などを様々読み漁ったりもしました。が、まずは健全な自己評価から、と受験したのが「ほんやく検定」でした。
   インターネット受験は、育児のために行動範囲を制限される私には本当に便利でしたし、実は検定中、不謹慎にも、プロ翻訳者になった気分を味わいました。こうした”疑似体験”に加え、この検定を通じ、複数のプロ翻訳者が私の訳を認めてくれたことは、これまでの迷いや学びが決して無駄ではなく、これからもよい翻訳を果てしなく探求する覚悟を与えてくれました。
   実際、合格直後に翻訳会社からトライアル受験の連絡をいただいたときは、改めてこの検定の信頼性を確信しました。翻訳も含め、文章を書くときには、必ずどこかで自分と向き合う瞬間があります。そこを訳者としてどう切り抜けるのか、それが今後の課題です。「すべて勉強、一生勉強」。今回の合格を励みに、粘り強く翻訳を学び続けます。
木下 昌和さん「<ほんやく検定>が教えてくれたこと」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
木下 昌和さん(会社員 東京都在住)
    翻訳技量の判定に焦点を当てた<ほんやく検定>は、出口がなかなか見えないトンネルの中にいる感が否めない翻訳修行を続ける私にとってmilestoneと言えるものでした。合格が少なからず自信を高めてくれ、さらに上級を狙うという次の目標もはっきりとしてきました。また、いまだ翻訳を職業とはしていない私にも、いくつかの会社からスポットの仕事のオファーがありました。この検定を翻訳業界が注目しているということは揺るぎない事実です。
   「翻訳」は単に一つの言語を他の言語に置き換えるだけの作業ではなく、置き換えた際に原文の意図が伝わらないといけないのは言うまでもないことですが、さらに原文のニュアンスや格調が、翻訳文にも引き継がれ活かされていないといけません。出題者であるプロの先生方による『問題・解説集』は示唆に富んでいて、受験対策だけでなく、そうした翻訳の「つぼ」を知るという意味でも非常に参考になりました。
   言語能力の向上だけではなく、背景にある文化・慣習、歴史観、広くその言語が使われている社会全般への理解を深めることを意識して、これからも翻訳に関わっていこうと考えています。プロへの道程は長く、平坦ではありませんが、そのプロセスを自らの知的好奇心を充足させるという楽しみに見立てることも必要かと痛感しています。
 
木村 紀子さん「ほんやく検定に勇気をもらい、トライアル、そして豪国家資格NAATI合格」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
木村 紀子さん(翻訳者 愛知県在住)
  「ほんやく検定」を受験した理由は主に2つあります。1つめは、その年の秋に「オーストラリア翻訳国家資格NAATI」の受験を予定していたこともあって、自分の翻訳力を知りたかったからです。2つ目は、在宅翻訳の仕事を始めるきっかけを得たかったことです。当時は、通信や通学で翻訳を学びながら、翻訳会社のトライアルにいくつか挑戦しましたが全敗で、自信を失っていました。合格判定をいただいたときは、「がんばれ」と励ましていただいているようでとても嬉しかったです。
 「ほんやく検定」合格から数カ月後にNAATIを受験し、無事合格することができました。さらに、「ほんやく検定」の合格をきっかけに連絡があった翻訳会社のトライアルに合格、実際にお仕事もいただき、在宅翻訳者としての一歩を踏み出しました。その後翻訳会社勤務を経て、現在は派遣翻訳者兼在宅翻訳者をしています。翻訳者としてはまだまだ未熟な私ですが、「ほんやく検定」を受験して(次男の出産予定日と試験日が1日違いでしたが、3週間早く産まれたため受験できました!)勇気をいただいたからこそ、NAATIやトライアルに合格できたと思っています。今後も翻訳力向上に努め、いつか1級にも挑戦したいです。
櫛田 晴美さん「ほんやく検定は、私の学習意欲を鼓舞してくれるもの」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
櫛田 晴美さん(会社員 東京都在住)
   私は日頃、海外企業からの英文プレスリリースを日本語化し、各方面に配信しております。その際、英文から翻訳された和文をチェック、修正を加えて最終版を作成しているのですが、その方法は自分の感覚に頼っているところが大きく、果たして自分の流儀が正しいものか不安を感じながらも、確認する術がありませんでした。また、納品された翻訳の出来によっては全文を書き直して出稿することもあるため、「いっそ自分で原文から訳出したほうが」と不満を感じるようになっていました。
   そこで自分の訳文が実務に耐えうるのか客観的に評価していただきたく、ほんやく検定を受験することにしました。初受験ながら何とか2級に合格でき、ひとまずほっと胸をなでおろしましたが、これに満足することなく、他分野でも合格点をいただけるよう、専門知識の習得と訳文の質の向上に努めなければと思っております。実務翻訳者を目指す私にとって、ほんやく検定は、その時点での実力を確認できるだけでなく、学習意欲を鼓舞してくれるものです。
   今後もほんやく検定を上手に利用したいと考えておりますが、まずは次回の受験日まで研鑽に励むつもりです。
 
斉藤 宗美さん「出版翻訳も実務翻訳も読む人に伝わる
文章を心がける点で共通する」
日英翻訳2級合格(政経・社会)
斉藤 宗美さん
(翻訳者・環境コンサルタント 群馬県在住)
   開発関係の仕事をしていたので翻訳や通訳を担当する機会は多く、私の場合は仕事を通じて翻訳のスキルを学びました。その後、10年ほど出版翻訳を中心に仕事をしてきましたが、自分の翻訳の実力がどの程度か知りたくて、アルクの翻訳事典を参考に、実用レベルを試すことができるJTF<ほんやく検定>を受験しました。政経・社会の分野で日英翻訳の2級に合格しました。英検は英語力を見るための試験ですが、<ほんやく検定>は翻訳の力を試すものです。
   そのため、常に社会や政治の動向を観察し、英語と日本語の両方で正しくかつ美しい文章を書く能力も求められると思います。日々勉強というスタイルが私には合っているので、今後は、英日翻訳の2級、さらには1級目指して行きたいです。
   <ほんやく検定>に合格してから、すでに数社から翻訳の依頼を受け、この資格が確かなものだという実感があります。出版翻訳と実務翻訳では仕事の受注・納期・報酬、そして単語の選び方や文章の表現などいくつか違う点はありますが、どちらも読む人に伝わる文章を心がけるというのは共通しているのではないでしょうか。今後も、実務翻訳の仕事が増えるよう努力していきたいと考えています。
「合格によって翻訳スキルの向上を実感。
専門分野の知識をさらに磨きたい」
英日翻訳2級/日英翻訳2級合格(政経・社会)
斎藤 麻美さん(会社員 神奈川県在住)
   私は、今までに3度「ほんやく検定」を会場で受検しています。自宅で受検できるインターネット受検とは違い、会場では、さまざまな年齢層の方々が翻訳に興味を持ち、従事していることを実感できます。会場は毎回緊張感に包まれていますが、私自身は半ば楽しみながら試験に臨んでいます。「翻訳=楽しい作業」という気持ちを持っているからです。多くの翻訳者さんが言われるように、適訳を見つけたときの喜びは大きいです。とはいえ、試験中、限られた時間と資料で一定量の翻訳をこなすことは大変です。その点で、ほんやく検定は、翻訳の現場に立つ訓練として適していると感じています。さらに、実際の雑誌や新聞などの記事から出題されるため、即戦力につながると思います。
   第47回の検定で2級に合格することができ、自分でも翻訳スキルが伸びてきたことを実感できましたが、100%満足のいく翻訳ができたわけではありません。翻訳スキルを維持・上達させるには、やはり毎日の勉強の積み重ねが重要だと思っています。今後の目標のひとつは1級取得ですが、同時に報道翻訳(政経・社会分野)を専門分野として確立できるような知識とスキルを磨いていきたいと思います。
 
「合格後は、仕事に繋がっていく手応えを実感」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
柴田 みゆきさん(会社員 埼玉県在住)
   全日制の翻訳学校に1年間通っていたときに、授業の一環で受験しました。1年間の勉強の成果が資格という形になりうれしかったです。会場受験は手書きになりますが、後から大幅に書き変えることが難しいので、より慎重に訳し始める必要があり、私にはその方が良かったように思います。当時は学校で英字新聞を訳す授業があり、その勉強が特に役立ちました。
   JTFジャーナルの合格者プロフィールに掲載され、翻訳会社からトライアルのお誘いもいただき、仕事に繋がっていく手応えを感じました。その後も継続して受験しており、日英3級(政経・社会)も合格しました。現在は外国人の訪日旅行を扱う会社で、英文契約書のチェックや海外支店への連絡文書の翻訳等の仕事をしながら、メディカル翻訳の勉強をしています。今後は医薬・薬学での資格を取得し、仕事の幅を広げていきたいです。
関根 真理さん「『翻訳=コミュニケーション』ということの奥深さを痛感」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
関根 真理さん(会社員 東京都在住)
   アメリカで幼稚園より13年生活し、大学から日本に帰国しました。その後就職し、仕事で翻訳を行う機会が多かったのですが、客観的に自分の翻訳の品質を知りたいと思うようになりました。TOEICや英検は英語のスキルを知ることはできますが、日本語と英語の二つの言語の関係性を評価するには、翻訳に特化した試験を受けるべきと思いました。「ほんやく検定」は、翻訳の前線で活躍されている実務者が評価をされている事を知り、受験する事にしました。実は、TOEICでは高得点を取ったことがあるのですが、「ほんやく検定」では2級! 改めて『翻訳=コミュニケーション』という事を認識し、その奥深さを痛感しました。
   私はインターネットで受験をしましたが、その柔軟な受験システムにとても感謝しております。受験日にどうしても遠方へ出向かねばならなかったのですが、幸いインターネット回線を確保する事ができ、ノートパソコンを持参して受験しました。
   現在は企業に在籍しており業務の一環で翻訳をする事が多いですが、今後も自己啓発の一環としてスキルアップを目指し、頑張りたいと思います。
 
野地 邦雄さん「夢は、定年後に
翻訳事務所を開設すること」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
野地 邦雄さん(会社員 神奈川県在住)
   翻訳学校へ1年ほど通って英日翻訳を勉強した。教室では先生が懇切丁寧に添削等、指導してくれるが、自分の翻訳がプロとして客観的にどの程度のところにあるのかを知りたかった。
   そんな折りにほんやく検定を知って、早速受験した。結果は実用レベ2級と出た。私としてはともかく仕事として翻訳ができるレベルにあることにホットした。しかし、これに満足していては発展がない。1級を目指して勉強を続けているが、こうした目標がないと人間はなかなか継続できないものだ。また、TOEICは875点を取ったが、翻訳には日本語の力が必要であり、TOEICの点数が必ずしも翻訳の実力を表すとは思われない。
   私は現役のサラリーマンであり、本格的な翻訳の仕事はまだ行っていないが、定年後(あと2年後)は翻訳事務所を開設して翻訳の仕事を続けていくのが夢である。それまでには1級を取得したいと願っている。
野中 比呂美さん「合格によって、一歩翻訳者に近づけたという自信に」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
野中 比呂美さん (会社員 シンガポール在住)
  将来は、フリーランスの翻訳者になりたいと思い、2年前に通信講座で翻訳の勉強を始めました。講座の案内で「ほんやく検定」の事を知り、まずは4級と5級を受験し、その半年後に実用レベルに挑戦しました。3級合格を目標にしていたので、2級合格の通知をいただいた時は嬉しさと同時に、一歩翻訳者に近づいたという自信を得ることができました。
  また今回の合格のこともあり、お陰様で現在は、エレクトロニクス企業の社内翻訳者として英日翻訳業務に取り組んでいます。翻訳は、助詞の使い方や句読点の打ち方で文のニュアンスが変わってくるので、すればするほど奥が深い作業だと日々実感しています。また、英語力はもちろん、日本語能力にも磨きをかける必要があると痛感しています。
  「ほんやく検定」はインターネット受験を実施しているので気軽に挑戦できますし、私のような海外在住者にとってはとてもありがたい存在です。今後は、「政経・社会分野」で1級合格を目標とし、他の分野にも挑戦していきたいと思っています。
 
「インターネット受験とおやつ」
英日翻訳2級合格(政経・社会)
藤井 美砂さん(主婦 埼玉県在住)
   大学在学中から文芸翻訳の勉強をしていたのですが、政治や経済絡みの部分が訳しにくく、苦手と感じていました。ほんやく検定を受けたのは、苦手分野の克服のためでした。案の定、最初の受験では時間不足で半分も訳せませんでした。そこで、思い切って試験中に十分間のティーブレイクを入れることにしました。普段は食べないような高級なお菓子を用意することによって、試験が怖いものではなく、楽しみなものにかわりました。そして、試験中にリフレッシュすることで精神的に余裕ができ、合格しました。自宅でリラックスして受験できるのが、インターネット受験の利点ですね。
   過去問を購入して勉強したのですが、学生時代のままの直訳調では評価されず、内容を把握した上で日本語としての整合性を意識するべきと実感しました。試験の分野に文芸がないのは残念ですが、不得意分野克服には大きく役立ちました。合格しても仕事は来ませんが、小説に含まれる他の分野(料理・園芸・映画etc)を勉強しながら、小説を一本訳せる力がついたと自信を持てるようになるまでがんばります。
石川 和美さん「仕事受注拡大の背景として2級翻訳士取得が心の支えに」
英日翻訳2級合格(科学技術)
石川 和美さん (在宅翻訳者 千葉県在住)
   3年余りの海外勤務から帰国して3年、定年後の人生も考えて56歳で会社を早期退職し、ある翻訳会社の通信教育を受講しました。電子部品メーカーでの技術職で得た知識と海外経験を生かし、在宅翻訳の仕事をしたいと考えたからです。そこで、翻訳業界のこと、翻訳者の条件、パソコンの必要条件など基本的なことを学ぶとともに、<ほんやく検定>2級以上の取得が、プロとして業界で認知される条件のひとつであることを知りました。またそれが、その翻訳会社への在宅翻訳者として登録と、その関連企業、団体への紹介リストに載せていただく条件だったのです。
   インターネットで初めて受験した時は、パソコン操作をミスしてしまったこともあって失敗しましたが、2回目で2級(科学技術:英日翻訳)に合格しました。その後受注活動を始めてまだ1年未満ですが、次第に受注も増えつつあります。その背景として「2級翻訳士」の資格が心の支えになっていることは間違いありません。
   今後経験を積んで1級を目指したいと思いますが、その前に日英翻訳の2級以上を目指して次回の受験を予定しています。
 
工藤 英敏さん「資格取得で独立のチャンス。これからも挑戦を」
英日翻訳2級合格(科学技術)
工藤 英敏さん (翻訳者 宮城県在住)
   「資格」と聞いて私がついイメージしてしまうのは、企業が資格手当制度を適用して社員に取得させる光景です。資格を取らせた企業側は「当社には、こんなに大勢有資格者がいます」と付加価値を高めるのが狙いでしょうか。もちろんある業界では、資格者がいないと受注できないばかりでなく、入札に参加すらできないので、企業の姿勢としては当然です。
   ただ、翻訳業界に精通していない私は、JTFほんやく検定がこれとは異なるグループの資格であることを今になって実感しています。資格を取得することで独立し、自らの裁量で仕事を進めるチャンスを与えてくれるのです。もちろん、資格が実力を与えてくれるわけではないのですが、個人の実力を客観的に評価する材料として、その業界で健全に機能している資格のようです。まだまだ2級なので、ほんやく検定がもつ真の効力について正確にお話しできる立場とは言えませんが、期待を裏切らない資格だと信じて、再び挑戦するつもりです。
佐藤 史人さん「翻訳は『知的好奇心をくすぐられる』仕事」
英日翻訳2級合格(科学技術)
佐藤 史人さん(講師・翻訳者 千葉県在住)
  大学院時代、夢だった研究者の道を諸般の事情で断念。それでも、常にscienceに接していられる仕事をしたいと考えていたところ、『翻訳』にたどり着きました。有機化学を専攻していた学生時代には、英語文献を日常的に読んでいたことから、力試しに英語力を判定する試験を受けてみようと検討していた際に『ほんやく検定』を知り、10年程前に初めて受験しました。その後も、「up to dateな課題を短時間で処理する」という他の英語検定とは異なる実務形式の試験であることから、brush upのために受験し、幸いにも何回か合格させて頂きました。実務では難解な案件にも出くわしますが、調査によって内容を理解し、適切な訳文に練り上げていくという過程は、研究と同様に知的好奇心をくすぐられます。
   現在は、縁あって翻訳スクールで講義をする機会を得ましたので、翻訳者(化学・環境分野)の養成にも力を注いでいます。また、翻訳に従事する傍ら、予備校で高校生に化学を教えてきたことから(理系を志す若い世代の育成もlife workの1つ)、今後は、海外の教科書やscienceの面白さ・奥深さを伝えられるような書籍の出版翻訳に携わることができればと思っています。
 
高橋 聡さん「会社を辞めても続けられる翻訳という仕事に魅力」
英日翻訳2級合格(科学技術)
高橋 聡さん
(自由業・コンサルタント 神奈川県在住)
   光通信関係の標準規格文書を英語及び日本語で作成してきた経験を活かすことができ、会社を辞めた後も続けられる仕事として、翻訳業を候補の一つと考え、まずは自分の現在の実力がどの程度なのかを把握するために、<ほんやく検定>をインターネットで受験しました。
   試験では、問題の分量の割に解答時間が充分あるように思えてつい油断してしまい、お茶など淹れながら悠然と取り掛かったため、日本語の訳文を吟味する時間が足りなくなるというドジを踏み、反省しています。
   受験の時もそうでしたが、仕事で英文を和訳する際にも、原文に忠実な訳と日本語としてこなれた文への意訳との折り合い加減で迷うことが多いため、<ほんやく検定>の過去の問題集を購入し参考にしています。
   まだ実際に翻訳の仕事を得るまでには至っていませんが、日々の業務により自分なりの辞書や例文集を充実させ、いずれ1級に挑戦しようと考えています。
   また音楽が趣味なので、CDの解説書の翻訳なども機会があれば手がけてみたいと思い、手許にある輸入版のCDを聴きながら試しに訳文を書いてみたりもしています(こちらのほうは願望だけに留まりそうですが)。
ディロング 舞さん「独立したものの、不安になる時期も。
合格後、翻訳会社から仕事を獲得」
英日翻訳2級合格(科学技術)
ディロング 舞さん(翻訳者 神奈川県在住)
  私は翻訳者としての実務経験をほとんど積まずにフリーランスの翻訳家として独立してしまいました。独立はしたものの、依頼が途切れれば不安になる日々が続き、自信を失くして「自称翻訳家です」などと言っていた時期もありました。
  そんなとき、何らかの形で客観的に自分の実力を測ってみたいと考え、ほんやく検定を受験することに決めました。これといった専門分野を持たない私ですが、ほんやく検定ではインターネットを利用して調べものをしながら受験ができることから、科学技術分野に挑戦してみました。2級合格のお知らせをいただいたときは半ば信じられず、驚いて仕事中の夫に電話してしまったほどです。
  その後合格者プロフィールを掲載していただいたおかげで、ある会社からトライアルのご案内をいただき、合格して翻訳者として登録させていただくことができました。先日その会社から初めてお仕事のご依頼をいただき、改めてほんやく検定にチャレンジしてよかったと実感しました。
  今後は興味のある契約書や環境分野の翻訳に携わりたいと考えており、在宅での仕事と勉強を両立させていくつもりです。今後は1級合格を目指して努力を続けるとともに、英訳にも挑戦していきたいです。
 
伊東 卓さん「一生英語とかかわりたくて」
英日翻訳2級合格(金融・証券)
伊東 卓さん(会社員 東京都在住)
   私が<ほんやく検定>を受けようと思った動機はいままで海外生活もあり、また学生時代から英語が好きで常に英語と接する機会のある仕事をこの年まで一貫してやってきたものの、実は英語を自分で系統的にやったことがないと気がついたからです。これでは今まで活用してきた英語の知識が理論的な裏づけなしにおわってしまう、自分の子供に自信を持って教えられないと思ったからでした。
   最初は英検1級を約一年かけて取得し次はTOEICの目標点をクリアし最後に残ったのが<ほんやく検定>でした。今まで外資系に働いてきて“なんとなく”理解し頭の中で翻訳してきたことをもう一度洗いなおす意味で受験しました。英検とはまた異なる実際に読者のあたまに素直を入りかつ正確でなけれ
   ばならない、ことを念頭に得意な金融部門を受験しました。そのあと翻訳を職業にする意思はほとんどなかったものの翻訳雑誌などで力試しをするうちに2‐3ヶ月でひとつの会社から正式にオファーを受けた時は全く感動しました。
   まさか好きで仕事柄つかってきた英語がまさに今度は英語そのものでお金がもらえるとは大きな自信と喜びになり、また同時に仕事上英語のドキュメントを解読していくのにも大きく自信となりまた実際おおいに役に立ちました。
   その後仕事が多忙となり一時翻訳の仕事は中断していますが、その時に味わった感動と学生時代から親しんだ英語を活かして仕事ができたことは大きな宝となっております。またビジネスマンとして普段は翻訳会社に翻訳を依頼する側の人間だった身として少しでも翻訳ビジネスの世界を知ることが出来たことも大いに役立っていることは言うまでもありません。今後も時間を作ってさらにうえの1級あるいは他の分野の翻訳にもチャレンジしたいと思っておりますし、またリタイアした後の生活の糧としての翻訳関連の仕事に就くことも僭越ながら夢ではないと期待を膨らませております。
ウイリアム・テイラさん「来日するにあたって理想的な仕事に出会った」
日英翻訳2級合格(金融・証券)
ウイリアム・テイラさん(翻訳者 東京都在住)
  大学を卒業したら将来どうするか迷いました。外国で働きたい夢が昔からあり、日本での英会話学校の求人広告を見つけ、来日することにしました。数年間、働きましたが英会話学校の仕事内容は退屈であり、 当初は日本語が分からなかったので色々大変でした。
しかし、日本語の面白さに気付き独学で日本語の勉強をし、日本語を活かす職業に就きたいと思い転職を決意しました。数年間、社内翻訳者(インターネット関係、金融システム)として翻訳のスキルを磨き読解力を向上させました。
 自由に自分のスケジュールで働きたいと考え、独立して念願のフリー翻訳者になりました。ほんやく検定に合格後、様々な翻訳会社から問い合わせが来ています。従ってフリー翻訳者にとってこの検定はとても有利だと思います。
 今後は更に翻訳者の実力を磨き、検定にチャレンジしたいと思っております。
 
佐藤 晶子さん「合格は、実務翻訳で仕事を続けていくための大きな励み」
日英翻訳2級合格(金融・証券)
佐藤 晶子さん
(翻訳者・通訳者 兵庫県在住)
   <ほんやく検定>では、複数の受験分野が設定されており、受験者は自分が得意とする分野の課題に挑戦できます。数年前金融証券分野に挑戦し、日英翻訳で2級に合格しました。現在は1級を目指し、勉強を続けています。
   <ほんやく検定>合格後は、JTF加盟法人会社から翻訳の仕事を受注し、企業内翻訳、実務翻訳に関する研究会参加、翻訳学校での受講など、様々な機会を与えていただき、質の高い実務翻訳を提供するべく、自分なりに努力を続けてきました。
   <ほんやく検定>受験は、自分のレベルや知識を確認する大変良い機会となります。在宅受験が可能なため、普段使用している資料やパソコンを使い、挑戦できます。実力を試し、技能を生かす道は人それぞれだと思いますが、私にとり、<ほんやく検定>合格(翻訳士認定)は、実務翻訳の世界で仕事を続けていくための大きな励みになっています。
佃 直子さん「ほんやく検定合格は、実務で金融翻訳をする力があるというひとつのめやす」
英日翻訳2級合格(金融・証券)
佃 直子さん(翻訳者 東京都在住)
  私がほんやく検定を受験しようと思ったのは、金融を専門としてからしばらく経ち、一体どの程度実務に通用する力があるのか試したかったからです。おかげさまで、2008年の第49回、2009年の第50回と、英日(金融・証券)で2級をとることができました。
 私はTOEICで満点(990点)を取得し、また英検1級も持っていますが、TOEICや英検と違うのは、ほんやく検定が実務に即した試験となっていることです。締切りという時間的制約があるなかでの在宅受験という、本番さながらの環境で取り組むことができます。また、2時間という、拘束時間が比較的短いことも魅力です。
 現在は、ある銀行の社内翻訳者として仕事をしています。紹介予定派遣の案件だったので面接が3度もあり、非常に厳しいなか採用となったひとつの理由がほんやく検定合格だったのは間違いありません。実務で金融翻訳をする力があるという、ひとつのめやすとなったと思われます。  そのほかにも、ほんやく検定2級に合格しているということで、翻訳会社からトライアルを受けないかというオファーがいくつかありました。残念ながら在宅のお仕事はあまりしないので、お断りする結果となってしまいましたが。
 現在は主に銀行で日英の仕事をしているので、将来的にはほんやく検定の日英にも挑戦してみたいと思います。
 
「さらに上を目指して」
英日翻訳2級合格(金融・証券)
三輪 典子さん(翻訳者 カナダ在住)
   私が<ほんやく検定>を受験した理由は、得意分野の翻訳の実力を証明することでした。今回の金融・証券の2級合格を機に、お陰様でJTF加盟・未加盟を問わず、今まで取引のなかった翻訳会社から翻訳依頼をいただく機会が増え、一応当初の目的は達成できたと言えます。
   私はこの分野の翻訳を始めて現在6年目になりますが、つくづく翻訳の世界は厳しく、奥深いと感じています。私の翻訳のバックグラウンドは合計13年半にわたる米系銀行での勤務経験です。実際に金融の世界、とりわけ金融市場に直接参加して取引していた経験は、翻訳をするうえで自信となっています。その一方で、日々変化する業界についていくためには、最新分野についての学習や情報収集を怠ることができません。
   今回は2級の合格をいただきましたが、これに満足することなく、次回は1級を目指し、さらには金融翻訳の第一人者となるよう地道に努力し続けていきたいと思います。
嶋田 彩さん「翻訳を通じて様々な最先端の研究を知りたい」
英日翻訳2級合格(医学・薬学)
嶋田 彩さん(翻訳者 静岡県在住)
   大学院修了後、研究開発職に従事しておりましたが、学生時代に実務翻訳を経験してからというもの、「翻訳を通じて様々な最先端の研究を知りたい」という気持ちを強く持つようになりました。その気持ちが高じて、プロの翻訳者を志すことを決意し、翻訳学校の通信・通学講座を受講しました。講座を修了した私は、翻訳会社のトライアルを受ける前に腕試しをする気持ちで、JTF<ほんやく検定>医学・薬学分野の英日翻訳を受験しました。
   翻訳会社が用意するトライアルでは、合否の結果しか受験者は知り得ません。また、トライアルは各社独自のものであるため、合格しても他の翻訳会社へのアピールは難しいのが一般的であると思います。一方、<ほんやく検定>では、自分のレベルを把握できる上に、資格として履歴書に記載できるということが最大の特徴であり、メリットであると思います。
   受験の結果、2級に合格し、これがきっかけとなって語学関係の雑誌に翻訳者として掲載される機会をいただきました。また、<ほんやく検定>合格は、翻訳者としての自覚や自信にもつながり、活躍の場を広げていくための大きな第一歩になったと思います。
 
「英語力とともに専門的知識が無ければ
生きた翻訳はできない」
英日翻訳2級合格(医学・薬学)
鈴木 真也さん(薬剤師 東京都在住)
   私は薬剤師国家資格を修得後、自分の視野を広める為、米国のカリフォルニア州で2年ほど就学しました。帰国する際、TOEICやTOEFLを受け、よい結果を得ましたが、物足りなさを感じ、今回のほんやく検定を受験しました。翻訳の試験と聞くと非常に敷居が高い感じがするのですが、まず、自分の専門分野を選ぶ事ができ、また、和訳と英訳を選択できる事から、深く考えず、気軽に受けられます。試験結果も、3級以上の試験は全て一緒のものとなっており、3級を終えてから2級、そしてそれを終えてから1級と面倒な行程がなく、自分の実力に見合った級が得られます。3級以上であれば“翻訳士”を名乗れるのが魅力的です。私は自分の専門の医学薬学部門の和訳試験を受け、2級を得ました。
   受けた感想は、英語力とともに専門的知識が無ければ生きた翻訳はできないという事です。知識や経験無き翻訳は、死んだ文章になってしまうのではないかなと思います。その事からも、この資格は、留学経験を持つ方や留学されている医療従事者の方に、特にお勧めします。私はこれから病院薬剤師としての道を進むのですが、自分の専門的技術や知識とともに、翻訳の能力向上を目指して勉強していこうと考えています。
高西 洋一朗さん「プロによるレベル判定は大きな励み」
英日翻訳2級/
日英翻訳2級合格(医学・薬学)

高西 洋一朗さん(非常勤講師 熊本県在住)
   昨年、JTF<ほんやく検定>(医学・薬学、英日・日英)の2級に合格しました。
   翻訳の分野には、前々から興味があったのですが、仕事との両立を考えますと、二の足を踏まざるを得ない状況でした。かなりの年にもなりましたので、ここらで集中できればと思い、早期退職しまして、勉強を始めました。現在、某翻訳会社の通信講座を受講中で、日々翻訳力アップに励んでおります。提出した課題に添えられたコメントなどを読み返しながら、言葉の勉強には限りがないことを実感しております。
   田舎に住んでいますと、翻訳専門の学校に通って、直接の指導を仰ぐことができません。これはかなりのハンディーですので、何か自分の実力を知る手段はないものかと思案している折、関連の雑誌で本検定を知りまして、受験しました。プロの方々からレベルを判定していただくことで、大きな励みになります。未だ実務には就いていませんが、十分な勉強を続けながら、やがてトライアルと1級合格を、と考えています。
 
 
高橋 久惠さん「合格がきっかけで、無事希望する仕事に転職」
日英翻訳2級合格(医学・薬学)
高橋 久惠さん (会社員 東京都在住)
   私が<ほんやく検定>を受験した理由は、もとから翻訳家をめざしていたこととTOEICなどの一般的な英語力のみをみる試験よりもはるかに実用的だと思ったからです。また、自分の専門分野も選択できるところも魅力でした。英日翻訳・日英翻訳を1日で受けると計4時間にもなるため集中力が続かないと思い、最初に英日翻訳を受験し3級に合格。その次の回で日英翻訳を受験して2級に合格することができました。合格したことに自信をつけ、これをきっかけに転職し、年齢的なハンデはあったものの無事希望する仕事に就くことができました。
   また合格したことで逆に翻訳に対する要求も高くなってきました。今まで日英翻訳はなんとなくパズル感覚で面白いと思っていただけでしたが、もっといい表現、もっと読み易い表現があるのではないかと模索するようになりました。漠然とではありますがまだ自分の訳文を向上させることができると考えています。今まで自己流の勉強法でここまでやってきましたが、これからは通信教育などを活用して1級取得を目指し努力していきたいと思います。
田中 光一郎さん「確実に仕事獲得につながる「ほんやく検定」」
英日翻訳2級合格(医学・薬学)
田中 光一郎さん(翻訳者 京都府在住)
  第49回ほんやく検定で英日2級に合格後まもなく、トライアルのお誘いがあり、以降、英日・日英の翻訳依頼をいただています。ほんやく検定の最大の利点は、1級・2級合格が、すなわち、プロの翻訳者として認められる点、さらに、仕事の獲得に直結する点だと思います。
 ほんやく検定で試されるのは、何よりもまず実戦力。語の選択や、訳抜けをしないことは非常に大切ですが、加えて、日頃の業務で得た経験も大きくものを言う、つまり、翻訳業務で実際に必要な力がついているかどうかが試されるのだと考えています。
 ですから、自由な時間に、日本語や英語の医学論文を精読し、よく理解できなかった点こそを専門書や医学書を調べ理解する、また、日常生活でも、英語を多く聞き、話し、書くことも非常に大切だと考えています。
 また、最近は業務で医学論文などの英訳をいただくことも増え、今、日英2級以上をめざしてトライし続けています。言葉を置き換えるだけの翻訳でなく、執筆者の考えを読者にきちんと伝える助けとなる翻訳者をめざし、その一歩一歩の前進を確認するためにも、日英、英日双方とも1級合格をめざしていきます。
 
「履歴書に翻訳の資格を記入できることは
心強いことだと実感」
英日翻訳2級合格(医学・薬学)
野村 有美子さん(翻訳者 大阪府在住)
   翻訳学校で医薬翻訳を学んだ後、1社から医薬翻訳関係の仕事を受注してはいたものの、やや特殊な種類の仕事でしたので、客観的にみた自分のレベルを知りたいという思いから昨年JTF<ほんやく検定>の医学・薬学分野の英日翻訳を受験し、2級に合格しました。
   特にインターネット受験の場合、在宅で仕事をするのと同じ条件で受験できるため、まだ仕事を始めていない人にとっては、インターネットでのやりとりなど、実際の仕事を受注する練習になりますし、すでに仕事を始めている人にとっても、現在の仕事環境で一定時間内にどのくらいのレベルの訳文を作成できるかを確認するいい機会になると思います。
   その後他社へ応募する際にも、履歴書に翻訳関係の資格を記入できるということは、実務経験を記入できるのと同じくらい心強いことだと実感しました。
   仕事や勉強を通じてさらに研鑽を積み、1級レベルに近づければと思っております。 
  
  
蓮田 真代さん「一歩踏み出すために」
英日翻訳2級/
日英翻訳2級合格(医学・薬学)

蓮田 真代さん(翻訳者 広島県在住)
  私は、夫の転勤を機に前職を辞めました。それと同時に妊娠が発覚し、以前から子供が小さいうちは在宅で翻訳の仕事をしたいと漠然と考えていましたので、自分の実力を確かめるためにほんやく検定を受検しました。
 ほんやく検定はTOEICや英検と違いかなり「日本語力」が必要だと思います。英日に関しては、英語を理解するだけではなく、理解した内容をきちんと読みやすいきれいな日本語にする必要があります。日英では、直訳すると意味が通じないことがあるので、いかに意味を飛躍しすぎず、分かりやすい英語にするかを心がけています。インターネット受検は、会場に行かなくてもいいだけでなく、家で実際仕事をしている雰囲気の中でできるので、とても実践的だと思います。
 現在の主な仕事は医学論文の日英翻訳です。ほんやく検定の合格をいただいてからは、実際に翻訳会社からトライアルを受ける機会をいただき、現在定期的に仕事の依頼をいただいています。翻訳会社からの仕事は、個人ではなかなか手掛けることができない仕事もできるので、とてもいい経験になっています。もう少し時間的余裕ができたら、1級に挑戦したいと思います。
 
有田 真奈美さん「翻訳は生涯学習。合格によって翻訳会社からの新規取引も拡大」
実用レベル日英翻訳2級合格(情報処理)
有田 真奈美さん
(派遣翻訳者 福岡県在住)
   コンピュータ系の会社で派遣社員として翻訳業務に携わっています。翻訳の勉強をしながら日々の仕事をこなしていく中で、自分の実力がどれ位のものかを知りたい、目標を設定して勉強したいと思ったことが<ほんやく検定>受験のきっかけです。
   <ほんやく検定>は、翻訳者やそれを志す者にとって非常に有意義な検定試験だと思います。勉強の動機付けになります。自分の翻訳力を具体的に知ることができ、合格することや認定級を上げることが仕事の励みともなります。また解説集を入手しレビューを行うことで自分の欠点や弱点を見つけ出すことができ、これは翻訳力を向上させるための足掛りとなります。1・2級に合格すると、翻訳会社との新規取引の可能性も広がります。実際、2級に合格したことで翻訳会社から翻訳トライアルのご案内をいただき、受験した結果、合格して登録翻訳者となることもできました。このように、受験のメリットは数多くあります。
   翻訳は生涯学習です。今後も翻訳力を向上させるべく日々努力し、1級合格を目指したいと思っています。3級合格だった英日翻訳でも2級そして1級合格を目指し、情報処理以外の分野にも挑戦していくつもりです。
大友 貴子さん「自分の実力を確認するために受験。
さらに経験を積み、1級合格を目指したい」
日英翻訳2級合格(情報処理)
大友 貴子さん(会社員 千葉県在住)
   私が<ほんやく検定>を受験しようと考えたのは、翻訳の仕事をしてはいるものの、実際に自分の実力がどの程度なのか一度確かめてみたいと思ったためです。受験当時は派遣社員として派遣先の企業で社内翻訳を担当していましたが、自分の翻訳がその会社の外に出ても通用するのか知りたいと思いました。また、わざわざ受験会場に足を運ばなくても、インターネットで受験できるという点も受験する気持ちを後押ししてくれました。
   実際に受験してみて、普段自分が翻訳をする時と同じ環境で試験を受けられたので、このシステムはとても良いと感じました。情報処理分野の日英翻訳で2級合格という結果はうれしくもあり、また「やはりまだ1級の実力ではないのか」という残念な気持ちもありました。それでも2級合格ということで翻訳者として登録してくださる翻訳会社もあり、やはり受験して良かったと思っています。
   今後は英日翻訳にも力を入れるとともに、他の分野にも挑戦してみたいと思っています。さらに経験を積み、また日々の勉強を重ねて、1級合格を目指していきたいと思います。
 
保苅 伸晃さん「地方の在宅翻訳者の指針として最適」
英日翻訳2級合格(情報処理)
保苅 伸晃さん(翻訳者 新潟県在住)
  大手メーカーでプログラマとして経験を積んだ後、その経験を活かしながら自宅でできる仕事として在宅翻訳者を選びました。通信講座などで基礎を勉強し、何度かトライアルを受けるうちに、IT関連分野では安定して仕事を受注できるようになりました。
 しかし、自分の今の実力がどの程度であり、ステップアップのために何をどう勉強すればよいかを知る手立てが少ないことがネックでした。地方在住のため、翻訳学校の講習や翻訳者同士の勉強会などに出向くことが難しく、また仕事先から客観的な評価をもらえる機会も意外に少ないのが実情です。
   そこで、地方在住者でもインターネットで手軽に受験できるほんやく検定を定期的に受けることにしました。最初に受けたときは3級の判定で、まだまだ実力不足であることを実感しました。解説集を見て弱点を分析し、それに沿って少しずつ勉強を重ねました。2年後の2度目の受験では2級を取得し、一歩前進していることを実感できました。
   また、検定合格者リストに掲載していただいたおかげで、新規のクライアントを開拓することができました。3度目の次回は是非1級を取得したいと思います。
俣野 麻子さん「生涯現役翻訳者をめざして」
英日翻訳2級合格(情報処理)
俣野 麻子さん(会社員 大阪府在住)
  私がほんやく検定を受験したのは、翻訳会社で翻訳やチェックの仕事を始めて1年余りが経った頃のことでした。日々の業務で次から次と目の前に来る仕事に取り組む中で、自分の現在の実力を客観的に確かめたいと思ったのが受験の動機でした。初めての挑戦でしたが、合格できたことは大きな励みになりました。
   とはいえ、一つ一つの仕事と必死に向き合い、頭を悩ませることは相変わらずです。翻訳にはさまざまなスキルが求められ、分野や案件によって期待される成果物や必要とされる能力も異なり、スキルアップに終わりはないと実感しています。特に言語感覚は、一朝一夕に身に付くものではなく、日々の積み重ねで培われていくものだと思います。
   私は、自身のライフスタイルが変化しても、それに応じた形でずっと翻訳に携わっていきたいと考えています。そのためにも、今後もほんやく検定を活用しながら、翻訳力を磨いていくつもりです。今はまだ翻訳の楽しさよりも難しさを感じることのほうが多いですが、翻訳の奥深さを味わいつつ、翻訳者としての自分の成長を長い目で見守り、生涯翻訳に関わっていければ理想的です。そして、翻訳を通じて世界や誰かの役に立ちたいと願っています。
 
「合格後、転職に踏み切りました」
英日翻訳2級合格(情報処理)
山田 美香さん(会社員 東京都在住)
  大学卒業後13年ほどIT関連企業に勤務しておりましたが、翻訳を専門にしようと通信講座などで学習を続けていました。受検の動機は、転職を考えるためにも公的な翻訳力の認定が必要と考えたからです。海外経験もないため、英語運用能力そのものも向上しなければとTOEICなども平行して学習しました。同じ語学の資格ですが、聞く、読む力を試されるTOEICと<ほんやく検定>にはそれぞれに学習時間を組む必要がありました。出産や子育てなどもあり学習時間は細切れでしたが、3度目の受験でようやく2級の合格をいただきました。
 <ほんやく検定>のメリットは合格後にトライアル受験のチャンスがあることでした。合格者リストに名前を掲載していただき、いくつかの翻訳会社から「トライアルを受けませんか」というご連絡をいただきました。翻訳者としての実務経験がないとトライアルさえ受験できないことが多いので、翻訳の職にたずさわる道が開けたと感じとても嬉しく思いました。トライアルの機会が得にくいと思う方に<ほんやく検定>の受験はおすすめできると思います。
 合格をきっかけに転職活動を開始し、半年後にIT翻訳会社の契約社員として勤務させていただくことができました。実務では翻訳のスピードや品質ともにまだまだ力不足を感じていますが、一歩ずつ積み上げる気持ちで取り組んでいます。仕事の質を向上するためにも、今後は1級や日英の取得も目指したいと思います。
「仕事として通用する翻訳力を試す」
日英翻訳2級合格(特許)
足立 恭子さん(会社員 神奈川県在住)
   ほんやく検定は複数の分野に分かれているので、現在自分が翻訳する機会の多い科目または今後翻訳に挑戦してみたいと考えている科目で、実力を試すことができます。私は合格当時、企業内で特許翻訳に携わっていましたが、自分の実力を客観的に評価してくれる機会はないかと探していました。ほんやく検定の存在を知り、特許分野の日英翻訳で2級に挑戦・合格することができ、今までの翻訳経験が確実に力になっていることを実感でき、翻訳で仕事をしていける自信につながりました。
   受験はインターネットでもできますので、実際、パソコンに向かって仕事をしている形態で受験することが可能です。翻訳中は辞書や資料を使って自分の調べたい事柄をできるかぎり早い時間で正確に調べ上げ、締め切り日までに確実に翻訳を提出することが必要です。インターネット受験では、翻訳力のみならず、こうした効率的な調査能力を含めた「仕事として通用する翻訳力」を試せることも大きな魅力のひとつだと思います。
 
大成 和津江さん「翻訳で広がる世界」
英日翻訳2級合格(特許)
大成 和津江さん(会社員 エチオピア在住)
  今年の日本はとても暑い夏を迎えているようですが、私のいるエチオピアの首都アディスアベバは今雨季で朝晩は12度程度まで下がります。数年前まで外資系の金融機関でシニアプロジェクトマネージャーとして働いていた私は、今アディスアベバで技術移転関係の仕事をしています。そのきっかけの一つは翻訳検定でした。
 長年外資系の金融機関でイングリッシュネイティブスピーカーと共に働いていた私にとって翻訳は特に意識せずに行っていた日常業務の一つでしたが、違うことを勉強したくなり語学学校の特許翻訳講座に通い始めました。腕試しとして受けたほんやく検定の特許部門に運よく合格することができました。  その後、縁あってアディスアベバの中小企業に対する技術移転のプロジェクトにお声掛けいただいたのですが、その際にはほんやく検定の特許部門に合格した翻訳士という資格があることが、助けになったようです。
 これからも、翻訳士として翻訳のスキル向上につとめるとともに、自分自身の世界もさらに広げたいと考えています。
ティモシー・ミラーさん「実力を証明したいと思い、受けることにした」
日英翻訳2級合格(特許)
ティモシー・ミラーさん(会社員・東京都在住)
  大学と大学院で日本語を勉強し、日本に来て日本語学校で一年間集中的に勉強を終えたところ、やっと夢の「東京での就職」ができる程の日本語力が身に付きました。それでも、翻訳できるほどではないだろうと思っていましたが、特許事務所での翻訳者の募集に応募してみたらなんと、受かりました。最初は自信がなく、苦労していましたが少しずつ特許という分野に慣れてきて、現在3年目です。1年目が無事に終わった頃、夜や週末を使って自宅でフリーランスの仕事もできればなと思い始め、探してみました。しかし、経験があまりなかった為、なかなか仕事が見つかりませんでした。
 そこで、何か実力を証明できる資格はないかと思い、ほんやく検定に辿り着き、受けることにしました。実用レベルにチャレンジしてみたら2級に合格ができました。そのお陰で、いくつかの翻訳会社に登録することができ、自分のペースで仕事を引き受けられるまでになりました。いつか独立し、フルタイムのフリーランス翻訳者として活躍できたらなと思います。しかし、その前に、やっぱり1級合格が今の目標です!
 
「合格をきっかけに、自分に自信がつき今後の励みに」
英日翻訳2級合格(特許)
中嶋 由衣さん(翻訳者 茨城県在住)
   夫の転勤を理由に退職するまで、会社の知財部で外国特許出願の中間処理や翻訳を担当していました。特許に関わる仕事は色々ありますが、その頃から特許翻訳に魅力を感じていました。子供たちがまだ小さかったこともあって、退職後は特許翻訳に専念していたのですが、自分の実力を客観的に評価する機会があまりなく少し不安を感じていたそんなとき、「ほんやく検定」の存在を知り、インターネット受験が可能であることもあって、とにかく一度受験してみることに。英日・日英共に合格の通知をいただきましたが、まだまだ上を目指して努力しなければならないことがわかり、逆に励みになりました。
   また、合格をきっかけに自分に自信がついたからでしょうか、クライアントも増え、今ではありがたいことに(?)仕事をお断りせざるを得ないこともあるくらいです。自分に自信がつき今後の励みになったという意味で「ほんやく検定」には感謝しています。これからも翻訳の質を高めるべく日々努力を重ねて、さらに上の級を目指したいと思っています。
比舍 博さん「自分の実力を知り、
対外的にも認められるために」
日英翻訳2級合格(特許)
比舍 博さん(会社員 京都府在住)
   海外でも学び、電機メーカに設計技術者として勤務し、技術論文の作成や発表といった経験を生かすべく"特許"翻訳に取り組む機会を得たとき、自分の実力を知り、さらには対外的にも認められるためにと選んだのが歴史ある<ほんやく検定>です。特許翻訳自体は、専門のジャーナルから実情を知り、また、専門コースを受講してレベルアップを図りました。まずは『問題・解説集』を二年分取り寄せ、普段の自分の翻訳環境が使えるインターネット受験に備えた次第です。
   検定問題は、一年余り前に公開された「自動通風及び採光装置」ということで、最近の技術内容を反映した、技術的にも比較的広い分野を考慮されての出題と思えます。合格後は、翻訳経験年数は浅いもののトライアルの勧誘と専門分野に関連した翻訳のオファーを受け、また、JTF個人会員にも優遇され入会できました。その実何日かを要する試験とは違い、限られた時間で済むのは日々の仕事を持つ身としてはありがたいです。もち論、忠実さに加えてスピードも求められる試験です。読み手にストレスを感じさせない翻訳が最終的な目標ですが、実力を知り、対外的にも認められるために合格は意義深いと思うこの頃です。
 

◆ 3級合格者の声

鈴木 美江さん「ほんやく検定はプロへの登竜門。
合格後、企業に対して大きなアピールに」
英日翻訳3級合格(医学・薬学)
鈴木 美江さん(翻訳者 東京都在住)
  私が、<ほんやく検定>を受けた時は、まだ会場受験だけでした。辞書持参で受験したことを覚えています。
   <ほんやく検定>が一般的な英語の試験と大きく違う点は、あくまでも翻訳者としての力を見るという点にあると思います。実用レベルでの試験では、プロの翻訳者に必要な知識や、望ましい訳し方などが試されることになります。特許や医学・薬学などと専門分野別になっているところが、プロへの登竜門という感じがしました。
   私は医学・薬学分野の英日翻訳を当時初めて受験し3級に合格しました。試験を受ける時から「これからはプロの翻訳者だ」という感じがしてワクワクしていたのを覚えています。受験後、3級に合格したおかげで、企業に対して翻訳の心得があることを大きくアピールできました。現在、私は現役の翻訳者として日々忙しく仕事をしております。
 


採用企業の声

「合格者の声」はこちら          

小島 伸一さん株式会社十印
ビジネス・パートナー・マネージメント 
リソースマネージャ 小島 伸一さん
 どの翻訳会社も、翻訳者採用のトライアル問題には工夫をこらします。即戦力を見つけるには、多様な評価基準が必要だからです。いま産業翻訳では、原文の内容理解、訳文の表現力といった基本的事項に加えて、情報生産性への対応が重要になっています。たとえば、スタイル規約への準拠、翻訳用ツールの習熟度、作業の速さなどです。
日本翻訳連盟のほんやく検定1級合格者は、翻訳の基本的事項を確実に満たしていますから、すぐにでも実務経験を積めることでしょう。また、2級合格者ならば、プロのキャリアを目指すお力があると、十分に認められると思います。実際、この資格を足がかりに、翻訳者としてご活躍の方も数多くいらっしゃるとうかがっております。
二宮 俊一郎さん株式会社アイ・エス・エス 代表取締役社長
株式会社翻訳センター 取締役
二宮 俊一郎さん
 最近は様々な翻訳関連の検定試験が実施されていますが、日本翻訳連盟が認定するこの「JTF<ほんやく検定>」は最も歴史が古く、日本国内の多くの翻訳会社が推奨している検定です。弊社でも1~2級合格者を対象にトライアルをお勧めしておりますが、その結果、多くの方が合格され、登録翻訳者として実務翻訳のキャリアを積まれています。
  正解がひとつではない“翻訳”が客観的に評価される「JTF<ほんやく検定>」を、翻訳レベルの再確認や実務翻訳のきっかけなどにぜひ活用してください。